食品を食べてアレルギーが出ることを「食物アレルギー」と言います。
幼児期は「卵や牛乳」に対して、多くの子どもがアレルギーを持っています。
しかし、成長するにつれ、アレルギーがなくなることがほとんどです。
子どもは大人よりも、食物アレルギーを起こしやすいのですが、その理由はアレルギーを起こす原因となる、抗体が作られやすいからです。
この抗体は成長するにつれ、減少していきます。
また、消化管の粘膜や、消化酵素などの働きが大人よりも、弱いことも食物アレルギーを発症する原因となります。
大人になると、子どもの時に食べれなかった食品も、食べれるようになることがほとんどです。
しかし、早めにアレルギーの原因となる食べ物を、少しづつ接種した方が、その食品を通常より早く克服できるとの報告もあります。
詳しくは → 食物アレルギー食べて治す
少しづつアレルギー源となる食べ物を摂取して、体をならすことを 耐性獲得 と言います。
卵アレルギー・さい帯血移植
私は30歳半ばですが、最近、卵アレルギーを発症しました。
今までは普通に食べることが出来ましたが、食べると、吐き気・嘔吐・体調不良・湿疹が起るようになりました。
なぜ卵アレルギーになったのか?
私の場合は普通の大人がなる、食物アレルギーと少し違います。
大人の食物アレルギーは、アレルギーの原因となる食べ物を摂取することで、体の中に抗体が少しづつ作られます。
この抗体が体に増えると、アレルギー原となる食べ物を摂取した時、食べ物を敵とみなし、抗体が攻撃し、体の中で暴れます。
そして、吐き気や蕁麻疹など、体に様々な不調を起こしてしまうのです。
私は昨年、2020年に白血病の治療のため、「さい帯血移植(骨髄移植)」をしました。
さい帯血とは、赤ちゃんのへその緒からとれる、血液の元となる成分です。
さい帯血移植や骨髄移植は、他人の血液の元を、体に移植します。
そのため、体質が今までと変わるのです。
私は血液型が変わり、卵アレルギーを発症してしまいました。
耐性獲得は危険が伴う
私は卵アレルギーを克服したいと思い、少しづつ卵を摂取してみることにしました。
栄養ボーロ(卵ボーロ)は小さな粒なので、少しづつ接種するのに適していると思いました。
一日3粒づつ食べることにしました。
しかし、段々と食べてから、体が冷えるようになってきました。
特に、お腹が冷えたので、腹巻をして、お腹に湯たんぽをあてました。
それからしばらくして、はっきりと腹痛を感じるようになり、腹痛の原因は「卵ボーロ」だと気づきました。
毎日「卵ボーロ」を食べることで、消化器官が少しづつダメージを受けたのです。
気づいてからすぐに「ボーロ」を食べることをやめました。
しかし、普通にご飯を食べても、2~4時間後に腹痛が起きるようになっていました。
これはおそらく、腸に炎症が起きているからです。
ご飯を食べてすぐには腹痛は起きませんが、2~4時間後に腹痛が起きるということは、胃から腸に食べ物が移動して起こっています。
私はクローン病(消化器の病気)の持病も持っているため、腸に炎症が起こっている時の症状を知っていました。
「卵ボーロ」を食べるということを、さらに続けていたら、もっと症状が悪化していたかもしれません。
ちなみに、腹痛は1週間で治りました。
しかし、とても危険なことをしてしまったと思っています。
耐性獲得を自己流でするのは危険です。
食物アレルギーは消化器症状だけでなく、呼吸器など体の重要臓器にも影響が出ます。
詳しくは → 食物アレルギーの症状
アレルギー源となる食べ物によっては、重症化リスクの高い食べ物もあります。
一番怖い副作用は、命の危険がある様な副作用です。
もし、食物アレルギーを克服したいなら、かかりつけ医やアレルギー専門の病院で相談しましょう。