今はSNSなどで、簡単に美容情報を手に入れられます。
そんな中、メイクをよりキレイに見せるためには、産毛が邪魔だと感じる女性も多くいます。
最近問題となっているのが、産毛処理をやりすぎて、「おでき・毛嚢炎(もうのうえん)」に悩まされる女性が増えてきているということです。
今回は「おでき」の原因や、「毛嚢炎」が何なのか、対処法などをご紹介します。
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産毛の役割・必要性
産毛が少ない・薄いなら、あまり気にならないかもしれませんが、産毛の量が多く、濃いと目立つため気にしている女性は多いでしょう。
特に鼻の下の産毛が濃いと、ヒゲのように見えてしまいます。
また、おでこも、濃い産毛が生えやすい箇所です。
気になる産毛は、抜いたり、剃ったりしている人も多いと思います。
邪魔な産毛は、何の役割があるのでしょうか?
肌を外気・刺激から守る
産毛には肌を守る役割があります。
ホコリや花粉などの刺激物から、肌を守ります。
紫外線から守る
産毛が紫外線の強い光から、肌を守ってくれます。
細かく肌を覆うことで、強い光が直接当たるのを防いでくれています。
保湿効果
産毛は肌の乾燥を防ぐ効果も担っています。
産毛があることで、肌の水分の蒸発を減らすことが出来ます。
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産毛処理で起る皮膚炎
下の写真は、唇回りにできた皮膚炎です。
治りかけの写真なので、症状が分かりにくいかもしれませんが、唇の左部分が乾燥しています。
また、唇の上にもポツポツとしたものが見られます。
なぜ、このような症状が出るのか?
それは、毛を作り出す部分、毛包(もうほう)に炎症が起きることで、このようなプツプツとしたものができるのです。
※毛包…一般的に毛穴といわれる部分
毛包に小さな傷が生じ、細菌が入り込み、炎症を起こします。
毛包が傷つく原因として、髭剃りや顔そり、毛抜きなどがあげられます。
※黄色ブドウ球菌…食中毒の原因・おでき・にきび・水虫等に存在する。皮膚や腸管、ホコリなどに存在します。
※表皮ブドウ球菌…皮膚に存在する常在菌。
それ以外にもマラセチアと呼ばれる、皮膚の常在菌(真菌)が炎症を起こすこともあります。
※マラセチア…脂漏性皮膚炎・フケの原因になる菌です。皮膚科で調べることが出来ます。
おでき・毛嚢炎の治療法
症状が軽ければ自然に治りますが、炎症がひどい場合は、皮膚科を受診した方がいいでしょう。
炎症の状態がひどければ、原因となる菌を殺す必要があるので、抗生物質を使用することになります。
市販薬で人気の商品が「テラ・コートリル」です。
抗生物質と副腎皮質ホルモン配合です。
抗生物質が菌を殺す効果があります。
副腎皮質ホルモンとはステロイドのことで、患部の治癒を早める効果があります。
市販薬で改善しない場合は、別の原因の可能性も考えられるので、病院を受診しましょう。
おできの発生を防ぐ
おできの発生を防ぐには、肌を清潔に保つことが大事です。
ただし、必要以上に洗顔をし過ぎると、肌を傷つけるので、朝・晩、1日2回の洗顔にとどめておきましょう。
洗顔後は保湿が必要です。
洗顔によって取り除いた、油分と水分を補ってあげる必要があります。
保湿が少ないと、肌を守るために、皮脂が多く分泌されます。
その皮脂をエサにして、菌が増殖し、「おでき」の原因になることもあるので、保湿をしっかり行うことが大事です。
産毛を抜いたり、カミソリで剃って、肌荒れをする方は、抜かずに電気シェーバーで産毛処理した方がいいでしょう。
おすすめのシェーバーは、Panasonicの「フェリエ」です。
顔の産毛処理がしやすいI字シェーバーで、眉のカットもしやすいように、専用のカバーが付いています。
コンパクトで、見た目がスッキリした設計で、蓋もあるため、ポーチに入れて持ち歩くこともできます。
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