「アダムスキー腸活」は、食品の食べ方を少し工夫するだけで、お腹の調子整えるという健康法です。
お腹の調子を整えると、便秘が改善したり、簡単に痩せることができたりと、様々な体の不調改善が期待できます。
アダムスキー腸活とは
「アダムスキー腸活」は、世界各国で実践されている、食事の摂取方法です。
その内容が詳しく書かれている本が、「腸がすべて」です。
本の著者は「フランク・ラポルト=アダムスキー 」は、世界的に有名な自然療法士です。
アダムスキー氏は、イタリア在住のフランス国籍。
実はこの本は、イタリアで発売され、ドイツ・フランス・スペイン・ポルトガル・ベルギー・トルコなど、世界各国で販売されたました。
世界各地でこの本の内容を実践し、体の調子が改善されたことから、「アダムスキー腸活」は、世界で注目されています。
「腸がすべて」の内容はアダムスキー氏が書いた本を、日本語に翻訳されたものです。
ダイエット・便通改善
「アダムスキー腸活」を行うとどんな効果が期待できるのか?
私は実践したことで、痩せることができ、頑固な便秘も改善しました。
腸活の実践はとても簡単なので、「どんなに頑張っても痩せれない人」・「便秘症の人」には特におすすめの健康法です。
腸活で健康になれる理由
「便秘」とは、腐敗した食べ物を、大腸に長い間置いているということになります。
人は死ぬと、その時点から、すぐに腐敗が始まります。
肉や魚は常温で放置すると、腐敗し、強烈な臭いを放ちます。
便秘というのは、腐敗した食べ物が長時間、お腹にとどまるということなんです。
この状態で、体に何の異変もないはずがありませんよね?
便秘を改善するということは、健康に大きな変化を与えることになるのです。
便秘ではなく、「下痢」が起っているという人は、さらに危険です。
食あたりや、一時期の体調不良で起る「下痢」であれば、自然と回復しますが、長らく「便秘」が続いてから起る「下痢」は危険信号です。
「便秘」が起ると、長い間、大腸に腐敗した食べ物が残ることで、その影響で、腸壁に障害が起きます。
そして、大腸に大きなダメージを受けたことで、大腸の水分を吸収する機能が低下し、便が固まらず「下痢」として排出されるのです。
→ 大腸の機能
アダムスキー腸活のやり方
「アダムスキー腸活」では、食品を消化の速さで、3つのカテゴリーに分けています。
「ファストフード」は30分~2時間で消化される食品。
「スローフード」は8~10時間かけて消化される食品。
「ニュートラルフード」は、どちらにも当てはまらず、一緒に食べた食品の消化スピードを速める食品。
注意点は、「ファストフード」と「スローフード」を一緒に食べると、消化に長い時間がかかるので、一緒に摂取しないほうがよいことです。
食品の消化の早さを考えて、食事を摂ると、腸の中で渋滞が起らないようになり、便通改善が期待できるというのが「アダムスキー腸活」です。
◉ファストフード
消化の早い食品(30分~2時間で消化される)
- ほぼすべての果物
- はちみつ
- メープルシロップ
- ヨーグルト
- 緑茶
- トマト
- カボチャ
- パプリカ
- 唐辛子
◉スローフード
消化の遅い食品(8~10時間かけて消化されるもの)
消化の早い食べ物以外の食品(※ほぼ全て※)
- 野菜(トマト・カボチャ・パプリカはファストフード、玉ねぎ・なすはニュートラルフード)
- 穀物(パスタ・パン・米・じゃがいも・さつまいも・さといも・とうもろこしなど)
- たんぱく質(肉・魚・チーズ・卵・豆腐など)
- ナッツ類(くるみ・アーモンド・栗・ピスタチオ・ピーナッツなど)
- 海藻類(昆布、のりなど)
※食品の多くはスローフード
◉ニュートラルフード
スロー・ファストでもな食品
- 油、お酢
- にんにく・玉ねぎ・ナス
- ハーブ類・わさび・こしょう・マスタード・スパイス(カレー粉・パプリカパウダーは除く)
- ワイン・ビール・珈琲・紅茶・牛乳・砂糖
- ビターチョコレート(ミルクチョコレートを除く)
◉食事方法
「消化の早い食事」の後に「消化の遅い食事」する場合は、最低でも1時間半空ける。(食事だけでなく、間食も同じ)
「消化の遅い食事」の後に、「消化の早い食事」する場合は、最低でも5時間開ける。
ファスト・スローの違い
ファストフード・スローフードにどんな違いがあるのでしょうか?
分類分けを見てみると、食材の粘度(粘り気)が関係していることが分かります。
ファストフードのフルーツは粘りはありませんが、スローフードに含まれる、穀物類などは、粘りがあります。
小麦などは粘りがあることで、様々な食品に加工することができます。
例えば、小麦はうどん・スナック菓子・パン・などに加工されます。
パンを食べた時に、歯に粘りつきますが、その現象がお腹の中でも起こると考えれば、消化に時間がかかる理由が分かると思います。
同じくスローフードの、肉や魚も粘度があるため、消化が遅いと考えられます。
肉はひき肉にして、混ぜ込むとハンバーグ・つくねに加工できます。
魚もすり身として加工ができます。
しかし、ファストフードの食品には粘りがないため、そのような加工はできません。
そして、肉や魚に含まれる油にも、消化の影響があると考えられます。
肉に含まれる脂身は、常温では液状ではなく、固形化します。
肉・魚・食用油の融点は、以下のようになります。
羊44~55℃、牛40~50℃、豚33~46℃、馬30~43℃、鶏30℃~32℃、魚10~20℃
なたね油-12~0℃、ごま油-6~-3℃、オリーブオイル0~6℃
肉に含まれる油は温度が低い状態だと、固まっていますが、食用油(ナチュラル)は0℃の状態でも、液状です。
人の体温は表面近くは36.6℃ほどですが、深部体温は37℃ほどになります。
食べた食材はこの温度の中を通るため、油のすべりが、消化のスピードに関係している可能性があるのです。
お腹の中を滑り台として考えた時、早く滑り落ちるものが、ファストフードで、遅いものがスローフードと考えると、どの食材がファストフードなのか、スローフードなのか分かるようになるでしょう。
そして、ファストフードとスローフードが混ざると、消化が遅くなる理由はドロドロとした、スローフードに包み込まれたファストフードまで、消化分解に時間がかかるからだと考えられます。
NGごはん
「アダムスキー腸活」ではファストフードとスローフードを一緒に摂取することは、控えるように提唱しています。
例えば、どんな食べ方がNGとされるのでしょうか?
- から揚げにレモン
- フルーツと緑茶
- トマトを使ったパスタ
- トマトのチキン煮
- カレーライス
- 梅干しおにぎり
- フルーツタルト
- パンにジャム
上記に揚げたメニューが、NGとなりますが、どうしても食べたい時にはどうしたらいいのか?
アダムスキー腸活では、エキストラバージンオリーブオイルを1口すすってから食べるとよいとしています。
こうすることで、消化管のダメージを緩和してくれるようです。
かんたん腸活ルーティーン
ファストフード・スローフードの組み合わせが難しと思っている人は、簡単な「腸活の食事方法」があります。
◉かんたん腸活食事法
- 朝食…りんご1個
- 昼食…何でもOK
- 夜…何でもOK
◉注意点
- 朝食の前後1時間半は間食しない
この食生活で、簡単に便通を改善することができます。
昼は職場で食事をする人も多いため、職場の人に合わせた食事をする人も多く、腸活実践は難しい人も多いでしょう。
そして、夜はしっかりと食事をする人も多く、スローとファストを分けた食事をすると、偏った栄養状態になる可能性があります。
そこで重要なのが、朝です。
朝の食事をりんご1個(フルーツならなんでもOK)にすることで、1日丸ごと腸活することができます。
「朝りんご」を食べるだけなので、大きな負担はありません。
重要なのは、消化の早いフルーツを1日のどこかで摂取するということなんです。
上で、「NG食品の組み合わせ」・「ファストフードとスローフードを組み合わせてはいけない」と説明しましたが、それは消化のスピードが落ちるからで、絶対一緒はいけないということではありません。
組み合わせを考えすぎると、栄養が偏る可能性があります。
そこで、「朝りんご」を食べることで、昼と夜に充実した食事で、しっかりと栄養を摂取できるのです。
りんごを摂取するのは、どの時間でも良いのですが、朝が特に良い理由があります。
夜ごはんが遅くても、朝食までには長い間があるので、夜ごはんが消化されているからです。
昼や夜は間で間食する人もいるので、前の食事を消化できていない可能性が大きいので、「朝りんご」が適しているのです。
また、「朝りんご」はりんごでなくてもOK。
ミカンなら2個、ぶどうなら1房、桃やなしは1個、バナナは2本、トマト2個
ファストフードの量が少ないと、便を押し出す効果が減るため、2週間ほど続けると効果が表れるため、自分にあった量を調節してみてください。
フルーツを食べる時の注意点、フルーツには糖分やカリウムが豊富に含まれています。
トマトもカリウムが豊富です。
腎臓機能に問題がある人や、糖尿病を患っている人は、病院からの食事指導があるので、それに従ってください。
腸活だけで病が治るは×
腸を活性化すれば、体の不調を整えられることは間違いありませんが、全ての病気が治ると思ってはいけません。
自然療法と呼ばれる治療法は様々なものがありますが、それで病が治る人もいますが、治らない人もいるのです。
Appleの創設者「スティーブ・ジョブズ」は、すい臓がんで亡くなりました。
ジョブズは、病院での治療を行わず、自然療法でがんを治そうとしましたが、がんは悪化し、手遅れになった状態で、病院での治療を行ったのです。
早めに、病院で治療を行なえば、手術で取り除けるがんだったと言われています。
ジョブズは頭も良く、お金もあるのだから、通常では行えないような最新の治療を受けれるのではないかと考えてしまいますが、それでも死んでしまったのです。
だからこそ、自然療法を病気の治療メインとして考えるのは危険です。
「アダムスキー腸活」は健康への効果は期待は大きいですが、病気は病院で直すということが一番大事です。