浦島太郎は助けたカメに連れられ、竜宮城に行って戻ってきて、玉手箱を開けると急におじいさんになってしまいますが、現実にあり得るということを知っていますか?
この現象は、アインシュタインの相対性理論である「速く移動するほど、止まっているものより時間の進み方が遅くなる」で解明されています。
もし光の速度の99.5%の速さで移動できたら、止まっている場合より10倍も時間が遅く進む計算です。
例えば12歳のあなたがそのスピードの超高速宇宙船に乗って出発し、宇宙船の時計の5年後に戻ってくるとします。
でもその時計は地球より10倍遅く進むので、地球では50年が経っていて、あなたは17歳でも友達は何と62歳になっているのです。
2021年9月15日には、アメリカのテスラ社のCEOの イーロン・マスク氏 が民間人4人をのせて、宇宙船を打ちあげました。
地球を周回し、3日後に帰還しています。
詳しいニュース→こちら
民間人の宇宙旅行も現実的に見えてきましたが、宇宙旅行から帰ったら、家族や友達が年を取っていたなんてことが起るのかもしれません。
全然理解できないな…
宇宙旅行から戻って、友達が年をとってるなんてあり得る?
一時期までは、「時間の流れは同じ」と考えられていました。
ニュートンの「絶対時間」という考え方です。
しかし、アインシュタインが「光の速さが一定ではない」ことを発見しました。
今まで絶対的と考えられていた「時間」は、どこから、何を計測するかによって、1秒の感じ方が変わる「相対的」なものである、としました。
それが、特殊相対性理論です。
難しい言葉が多くて、理解できないよ!
私たちの身近でも、「時間の早さが一定ではない」ことが分かりますよ。
救急車が通ると、 「ピーポーピーポー」 と聞こえますよね?
しかし、救急車が離れると、 「ピー…ポー…ピー…ポー…」 とサイレンが伸びたように聞こえます。
救急車に乗っている、救急隊員の方たちには、ずっと 「ピーポーピーポー」 と聞こえています。
つまり、「早く進む救急車」と「止まっている私」では時間の早さが違うのです。
詳しく → lifehacker
少しづつ理解してきたけど…
まだ難しいな!
目で見えるものなら、理解しやすいですよね?
実は、時計は移動していると、時間の進み方がゆっくりになるんです。
相対性理論によると、「早く移動するほど、止まっている状態と比べて、時間がゆっくり進む」といわれています。
つまり、早く移動している時計は遅れるんです。
上の写真で、カーナビの時間と、車に搭載された時計の時間が違うのが見えますか?
カーナビは13:00で、車は13:04です。
スマートフォンの時刻を見ると13:00でした。
実際の時間よりも、車の時計は4分遅れています。
カーナビの時計は「GPS電波」で時刻を表示されているので、正しく時間が表示されています。
詳しくは → こちら
なるほど!少し分かった気がする!