頑固な肩こりに悩まされていませんか?
最近はパソコンやスマートフォンを長い時間使うことが増え、肩こりがあると感じる人も増加しています。
また、その症状も多岐にわたります。
今回は「頑固な肩こり」の解消法について解説していきます!
ストレッチで改善!
首、肩、背中にかけての広い範囲が硬くなって重く感じたり、痛みを感じたりと、人によって、肩こりの症状は様々です。
慢性化すると、頭痛、めまい、眼精疲労などを起こすこともあります。
頑固な肩こりの解消には、肩甲骨(けんこうこつ)周辺の筋肉をほぐすことが最も重要です。
その方法として、ストレッチがおすすめです!
ストレッチの仕方は後ほどご紹介しますので、まずは、肩こりが起る原因からご説明します。
肩こりが起る原因
肩こりによる痛みや不快感は、前かがみの姿勢を続けることよって、筋肉が緊張して血行が悪くなることで生じます。
なぜ、血行不良で肩こりが起るのでしょうか?
同じ姿勢を取り続けると、筋肉に疲労物質の乳酸などが溜まるからです。
そして、肩の周辺の筋肉が硬くなり、血行も悪くなります。
筋肉が硬くなると、血管が圧迫され、血液の循環が悪くなり、コリや痛みを起こします。
さらに悪化すると、末梢神経が傷つけられることもあります。
血行不良を起こすと、筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなるので、さらに疲労がたまります。
一度、肩こりが起ると、筋肉が硬くなり、どんどん負のサイクルに陥る恐れがあるので、早めの対策が必要となります。
特に冬は寒さや、厚着による服の重みなどの影響で、筋肉がさらにこわばって血行不良が進み、肩こりが悪化しやすくなります。
ストレスや、座りっぱなしで動かない生活習慣が加わると、さらに、肩こりの不快感がさらに増すようになります。
首骨の変形
首(頸椎けいつい)の形状も、肩こりや首こりに影響します。
頸椎(けいつい)は、緩やかなカーブを描いていますが、パソコンでの作業やスマートフォンの操作などで、前かがみの姿勢をとり続けると、首のカーブがまっすぐになることがあります。
この状態を「ストレートネック」と言います。
また、首(頸椎)の湾曲が反対に曲がるというケースもあります。
通常は首の骨は、「前弯」ですが、変形し「後湾」になることもあるのです。
頭の重さは大体4~5kgあると言われていますが、首はその重さを支えるために大きな負担がかかっています。
首を30度前にに傾けると、頭の重さの3倍以上の負荷がかかります。
首(頸椎)が変形すると、首の血管が圧迫され、血流が悪化し、肩こり・首こりを起こします。
ひどい場合は、目のかすみや眼精疲労を起こし、さらに悪化すると、神経圧迫で吐気や胃の不調まで起きてしまいます。
鎖骨のずれ
鎖骨も肩こりに関係していることが分かっています。
首の下部分の中央から、左右に伸びて胸を広げる「つっかえ棒」の役割をしている鎖骨は、通常はV字に上がっています。
しかし、なで肩などが理由で、鎖骨が水平に近い状態に下がると、鎖骨の外側とつながっている肩甲骨もあわせて下がり、首周辺の筋肉が引っ張られて緊張し、肩こりの原因となります。
肩こり対策・肩甲骨
肩こり対策として、入浴やマッサージなどは血行が良くなるため有効です。
しかし、それだけでは肩こりを完全に治すことはできません。
マッサージをすると、血流は良くなりますが、強く揉み過ぎると筋肉を傷つける恐れがあるので、注意が必要です。
また、肩がこると、首を回すという人もいますが、筋肉の一部しか動かないため、大きな効果はありません。
肩こりの原因となる筋肉は、首よりも「肩甲骨(けんこうこつ)」周辺にあります。
現代人は長時間同じ姿勢をすること多くなりました。
前傾姿勢になって作業を続けると、肩甲骨が外側に広がります。
そうなると、肩甲骨周辺の血行が悪くなり、筋肉も硬くなります。
これが、肩こりに繋がっているのです。
肩甲骨の状態をチェック
自分の肩甲骨がどのくらい動くか、チェックしてみましょう!
壁に背中を付けて立ち、腕をまっすぐに伸ばし、肩より上にあげて、角度をチェック!
0~45度=ガチガチ
45〜60度=少し硬い
60〜90度=問題なし
肩と水平の高さまでは、肩関節の動きだけで腕を上げられますが、それ以上に腕を上げるためには、肩甲骨のスムーズな動きが必要になります。
肩甲骨ストレッチ
肩甲骨付近の筋肉を柔らかくするために、簡単なストレッチをご紹介します。
姿勢をまっすぐ伸ばし、腕を反動をつけて、後ろに引きます。
これを数回行います。
今度は少し、腕を上に上げた状態で、反動をつけて、後ろに引く動作を行ってください。
毎日少しづつ行うことで、肩甲骨周りの筋肉がほぐされ、肩こりが起きにくくなります。
姿勢サポーター
気が付いたらいつも姿勢が悪くなっている人は、「姿勢サポーター」もおすすめです。
サポーターで姿勢を強制することで、自然と正しい姿勢を保つことができるようになります。
体が丸まってしまっている方には特におすすめです。
≪参考文献≫
肩こりの特効薬:沢井製薬
ストレートネックでお悩みの方:日本橋ちゅおう整骨院