なんと「カロリー制限や運動では、痩せることができない」ということが、明らかになりました。
痩せようとしたら、食事を減らし、カロリー制限をするという人が、ほとんどだと思います。
食品の裏の表示を見ながら、「今日は何カロリーに抑えた」と、意気揚々としますが…それは無駄なんです。
さらに、運動してカロリーをたくさん消費しても、無駄です。
カロリー制限や運動は無意味
私たちが消費するカロリーのうち、60~70%は「基礎代謝」になります。
「基礎代謝」とは、何もしなくても消費されるカロリーのことです。
生命維持のために消費されるカロリーなので、何もせずゴロゴロとしていても、勝手に消費されます。
■1日の推定エネルギー必要量■
性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1~2(歳) | 950kcal | 900kcal |
3~5(歳) | 1,300kcal | 1,250kcal |
6~7(歳) | 1,550kcal | 1,450kcal |
8~9(歳) | 1,850kcal | 1,700kcal |
10~11(歳) | 2,250kcal | 2,100kcal |
12~14(歳) | 2,600kcal | 2,400kcal |
15~17(歳) | 2,800kcal | 2,300kcal |
18~29(歳) | 2,650kcal | 2,000kcal |
30~49(歳) | 2,700kcal | 2,050kcal |
50~64(歳) | 2,600kcal | 1,950kcal |
65~74(歳) | 2,400kcal | 1,850kcal |
75以上(歳) | 2,100kcal | 1,650kcal |
1日2000Kcalを摂取している人は、1200~1400Kcalが基礎代謝で消費されることになります。
ダイエットのため、食事制限でカロリーを減らすと、基礎代謝が下がり、消費されるカロリーが減って、体重は減らないということが分かっています。→詳細
「摂取カロリーと体重の増加には相関関係はない」ということがアメリカの大規模調査で、結論づけられています。
カロリー制限で痩る人もいる事実
「カロリー制限・運動で痩せれない」という事実に、疑問を感じる人もいるかもしれません。
大幅に食事を減らし、筋トレ、運動をして、「痩せることができた」という声が多くあるからです。
私もその一人で、カロリー制限と運動で痩せたことがありました。
カロリー制限で痩せることができる事実もあるのに、なぜ、調査結果で痩せらないと結論づけられたのでしょうか?
恐らく、カロリー制限と運動で痩せるには、極端に行わなければ、痩せることができないのかもしれません。
さらに、残念な事実があります。
「極端なダイエットで痩せても、体形を維持できない」ということも分かっています。詳しく
極端なダイエットをすると、カロリー制限と同じで、基礎代謝が落ちます。
さらに、この落ちた代謝は数年たっても戻らないので、いつも通り食べても、体重増加につながるのです。
ダイエットのイメージと言えば、極端に摂取カロリー減らす。
例えば、1000Kcal以下にするなどでしょう。
これで一時的には、痩せることができますが、こんなやり方をすると、その時痩せても、逆に太りやすくなってしまうんです。
痩せたとしても、スリムな体形を維持できないんです。
まず、痩せる時には、筋肉から減少します。
体がビックリするくらいプヨプヨになりますが、ダイエットを辞めると少しづつ、筋力は回復していますが…
筋力が回復しても、筋肉をたくさん付けても、極端なダイエットをした場合は、数年たっても代謝が戻らないのです。
「代謝がいつ戻るのか、戻らないのか」は現在は不明です。
運動でも痩せれない…
普通の運動では痩せれません!
なぜかというと、簡単な運動をするだけでは、消費カロリーが少ないからです。
ジョギングを20分行っても、120~160kcal程度しか消費できません。
おにぎり1個程度のカロリーしか消費できないんです。
代わりに、おにぎりを食べなかったら、基礎代謝が落ちるので、結局ジョギングの効果がなくなります。
ただし、適度な運動をすることは、健康的な効果が証明されているので、運動しない方が良い、というわけではありません。
食事・栄養はバランス
「食事制限でも痩せれない…運動しても痩せれない…なら、どうやってやせればいいの?」そう思う方も多いでしょう。
説教みたいな話になりますが、「痩せるためには、食事のバランス」が大事ということです。
過去の歴史から、栄養素が一部欠乏すると、体に様々な不調を起こすことが知られています。
ビタミンCが不足すると 壊血病 という病気になります。
タンパク質の合成が低下し、体の色々な部分から出血が起り、ひどい場合は死に至ります。
鉄分が不足すると、貧血になると言いますが、体内で赤血球が作られなくなるため、体に酸素が行きわたらなくなります。
カリウムは、体内のナトリウムを摂取する働きがあり、重要なミネラルですが、体内に増え過ぎると、心臓への負担を高め、急に心停止を起こすこともあります。
その他にも、人間に必要な、ビタミンやミネラルはたくさんあります。
ダイエットの観点から、3大栄養素の炭水化物・タンパク質・脂質ばかり注目されますが、不足したり、過剰になると、体の不調をきたす、「ビタミン」や「ミネラル」の存在を忘れてはいけません。
バランスの良い食事をすることで、基礎代謝が維持することができるのです。
野菜を食べる
痩せたいなら、不足しがちな野菜や果物もしっかりと、食べることです。
長野県は現在長寿県として知られていますが、以前はそうではありませんでした。
塩分摂取が多く、その対策として、野菜を多く摂取するようにしたら、平均寿命も大幅に伸びたのです。
現在は、野菜の摂取が、1番多い県になっています。
野菜を食べることで、ビタミンやミネラルを摂取することができます。
ただし、それだけでもいけません。
炭水化物・タンパク質・脂質、色々な栄養がバランス摂取することで、基礎代謝を高めることができるのです。
私は、以前ダイエット中に偏った食生活をしていたためか、食への欲求が強かった記憶があります。
しかし、現在は色々な食材を、摂取するように心がけています。
それが、良い効果をもたらしているのか分かりませんが、食への異常な欲求は減少し、無理なく、自然にスリムな体形を維持できています。