記事:「水素水で老化防止」は根拠なし 国が4社に措置命令ー朝日新聞デジタル
水素水を作る機器で、健康的な効果をうたったとして、販売・レンタル会社の4社に景品表示法違反で、同じようなことが起らないように、再発防止命令が出されました。
かつて「水素水」が大ブームを起こしました。
健康的な効果があると言って、色んなメディアに取り上げられたのに、今では健康的な効果が立証できないということになっています。
ではなぜ、健康に良いと言われたのでしょうか?
以下は、(株)エコライフの記事を参考にしています。
水素水の歴史
水素水は1958年に電気治療器の研究者が発明したと言われています。
飲むと、体調が良くなるという評判から、厚生省が1965年には効果が認められると発表していますが、医学的に証明できる研究はされていませんでした。
1980年代には、「アルカリイオン水」と認知されるようになりました。
水を電気分解して作る水素水は、水素の分子が増加するとpH(ペーハー)がアルカリ性に傾くことから、そのように広まったのです。
1992年に、「糖尿病の患者の壊死治療」が報道され、「電解水」ブームが起りました。
しかし、薬事法違反などが発覚し、ブームは沈静化します。
1997年に、九州大学の教授から論文が発表されたことにより、また注目されます。
「活性酸素を理想的に消去できるのは、活性水素である」この論文から「水素水」と呼ばれるよになります。詳しく
これを機に、新聞・テレビなど様々なメディアに取り上げられ、多くの注目を浴びました。
その後、多くの機関で研究され、様々な効果が発表されています。
水素水の別名
還元水 … 身体に対し、酸化還元力があるから
電解水・電解水素水 … 水素水を作る時に電気分解することから
電解陰極水 … 電気分解によって、陰極側に水素分子を多く含んだ水ができるから
アルカリイオン水 … 水素分子が増えて、pHがアルカリ性に傾くから
高濃度水素水 … 水素を水に溶け込ませる方法が多くなったことから
奇跡の水
世界には「奇跡の水」と言われるものがあります。
実際にその水を飲んで病気が治った、という人がいることから、その水を求めて全国各地から人が集まるような場所もあります。
有名な所で言えば、「 フランスのピレネー山脈のふもとのルルド 」という村です。
この水で、大ケガがみるみる回復したということが広まり、多くの人がこの地を訪れるようになりました。
そして、この奇跡の水には、多くの水素水が含まれていたのです。
水素水の効果
水素水の基本的な効果は、活性酸素を適度にに、除去することです。
活性酸素は増え過ぎると、老化が早まったり、病気の原因になるとも考えられています。
そこで、水素水を飲むと、活性酸素と結び付き体外に、排出してくれるというので、健康や美容効果が期待できると信じられています。
しかし、活性酸素は実は、悪い事ばかりではないんです。
体に悪い事ばかり言われますが、活性酸素は免疫の役割もあるのです。
有害なウイルスや細菌を退治してくれんです。
まとめ
健康や美容は、水素水では作れません。
体は色んなバランスで、健康的な状態を保っています。
活性酸素は悪者になりがちですが、体のために働いています。
そして、奇跡の水についてですが、がんなどの思い病気にかかた人は、藁をもすがる気持ちで、何かに頼りたくなると思いますが、注意が必要です。
何かをして、がんが治った、病気が治ったというのは、実際にに一部の人おることなんです。
ただし、みんなが治る、良くなるというわけではないのです。
がんの治療で言うと、〇という薬を使って、〇%の人がガンが消滅したが、一部の人は良くならなかったということです。
奇跡の水で、皆が良くなるわけではありません。
奇跡の水で、何%の人が、病気が良くなたり、健康的な効果があったのでしょうか?
公的な医療機関で使われる、治療薬は何%の効果があると立証されています。
健康や美容的な効果を期待したいなら、一番は栄養管理が大事です。
何かを食べたり、飲んだからと言って、体は大きく健康に傾くということはありません。
バランスが大事なのです。