肌に優しいスキンケア用品として、最近注目されているのが「石けん」です。
石けんは肌に優しい成分でできているので、アレルギー体質の方や肌が弱い人におすすめのスキンケア用品です。
現代は泡立ちが良く、良い匂いがするボディーソープを使う人の方が圧倒的に多くいます。
そのため、種類も豊富ですが、ボディーソープには合成界面活性剤や、他にも色々な添加物が含まれています。
その点、石けんは、自然に近い成分で作られているので、肌に優しく、洗いあがりもスッキリします。
さらに、石けんはアルカリ性なので、皮脂汚れの洗浄に優れており、体臭改善効果もあります。
肌への健康面を考え、石けんで体を洗うだけでなく、シャンプーとして利用している人も、少しづつ増えてきています。
そこで今回は「石けんシャンプー」の「正しいやり方・不向きな人」について解説していきます。
シャンプーの短所
一般的なシャンプーは、合成界面活性剤・防腐剤・香料・着色料・シリコンなどが含まれているので、髪をキレイに見せることができます。
しかし、それらの化学物質が、アレルギーの原因になっている可能性があります。
合成界面活性剤は、混ざりにくい水と油を結合させることで、シャンプーの泡立ちをよくする役目がありますが、洗い流しても成分が落ちにくいので、髪や肌に残る可能性があります。
合成界面活性剤と一緒に、シャンプーに含まれる様々な成分が残ることで、肌荒れ・乾燥肌・皮脂の過剰分泌・体臭発生などの原因となります。
さらに、合成界面活性剤は環境への影響が大きく、自然分解するのには3か月もかかります。
そこで、注目されているのが、肌や環境に優しい「石けん」です。
石けんが良い理由
石けんが良いと考えられる理由は、肌に優しい、自然にに近い成分でつくられていから!
特に、シャボン玉石けんの「浴用石けん」は、香料・防腐剤・着色料・界面活性剤・シリコンなどは含まれておらず、自然の成分だけで作られています。
無添加とうたっている商品の多くは、特定の何かを「無添加」としてるものが多く、他にも様々な成分が含まれています。
シャボン玉石けんの「浴用石けん」の成分表示には、「石けん素地」のみ記載されていますが、これは石けん成分だけしか入っていないということなんです。
合成界面活性剤は自然分解するのに、約3か月かかりますが、純粋な石けんなら、3日で自然分解します。
そのため、環境にも、肌にも優しいいと言えるのです。
一般的なシャンプーは人工的に髪をコーティングして、美しい髪に演出します。
「石けんシャンプー」の場合、人口的なコーティング剤が含まれていないため、汚れが髪に残ることが無く、頭皮の汚れをしっかり取り除くことができます。
そのため、泡切れも良く、洗いあがりはさっぱりとします。
「石けん」で洗うと、成分が残りにくいので、汚れをしっかり取り除くことができ、肌や髪をイキイキと美しくさせるのです。
これらの理由から、肌荒れ・吹き出物・乾燥肌・過剰な皮脂分泌・体臭が気になる方に選ばれます。
石けんシャンプーの仕方
石けんシャンプーには、コツが必要となります。
やり方を理解せずにいきなり、石けんシャンプーを行うと大変なことになりますのでご注意を!
理解しないまま、石けんでシャンプーを行うと、髪がベタベタになったり、キシキシになり、髪の傷み、不快感をつくる原因となります。
まずは、石けんや髪を仕組みを理解しましょう。
石けんは「アルカリ性」なので、髪を洗うと、キューティクルという髪の表面のうろこ状の層が開きます。
そのため、髪をガシガシと強く洗ったり、擦るように拭いたりすると、傷みやすくなります。
◉洗い方
- シャワーで髪の汚れを落とす
- 石けんを濡れた髪に付ける
- しっかり泡立てて、洗う
- シャワーで洗い流す
- ビネガーリンスをする
- リンスを洗い流す
◉注意点
石けんを付けて洗う際、途中で泡がなくなってきたら、一度洗い流して、再度、石けんを付けて洗いましょう。
泡がなくなるということは、汚れが強いからです。
洗っている最中に泡が消えない状態まで、石けんを付けて洗ってください。
泡が消えているのに、そのまま流して、お風呂から上がると、髪が乾いた時に、ベタベタになります。
「泡が消えない」というのが、洗い方の重要なポイントです。
洗い終わったら、ビネガーリンスをします。
石けんで髪を洗うと、アルカリ性になり、キューティクルが開いた状態になるので、髪が絡みやすくなります。
そのため、ビネガーリンスで髪を中性に戻します。
ビネガーはお酢です。
お酢は酸性なので、アルカリ性を中性に戻す役目があります。
◉ビネガーリンス
洗面器一杯のお湯に、お酢(何でもOK)、大さじ1~2杯入れる。
髪に洗面器を付けながら、手ぐしで毛流れを整える。(約30秒)
髪にビネガーリンスをした後は、洗い流してください。
自分で、ビネガーリンスを作るのはめんどくさい方には、専用リンスがあります。
シャボン玉石けんの「石けんシャンプー用リンス」は、開いたキューティクルを閉じるだけでなく、髪につやを出す成分も入っているので、指通りも良くなり、髪をキレイにしてくれます。
含まれている成分は、髪だけでなく、肌にも優しい成分なので安心して使うことができます。
成分:水、グリセリン、クエン酸、エタノール、クエン酸Na、キサンタンガム
石けんが不向きな人
石けんシャンプーの仕方をご説明してきましたが、実は不向きな人もいます。
パーマやヘアカラーをしている人です。
自然の髪ではない人は、石けんでシャンプーをすると、どんなに丁寧に行っても、髪がベタベタになります。
上で紹介したやり方で、何度シャンプーしても、髪にはベタつきが残ります。
もし、石けんでシャンプーしてしまった場合は、湯洗いしてもベタつきはとれませんので、一度、一般的なシャンプーをすると、元の髪に戻ります。
パーマ・カラー者の場合
パーマやヘアカラーをしている人は、石けんシャンプーはできません。
パーマ・カラーをしている人で、肌が弱い人は、「湯シャン」を取り入れてみてください。
2・3日に一回、シャンプーをして、いつもは「湯シャン(湯洗いだけ)」をしてください。
髪に整髪料を付けていない人は、湯シャンだけでも、十分に髪や頭皮の汚れを取り除くことができます。
頭のニオイが気になるかもしれませんが、湯シャンを行うと、皮脂を取り過ぎないので、皮脂の過剰分泌や、ニオイも防ぐことができるんです。
私自身も、湯シャンを取り入れています。
ヘアカラーをする前は、石けんシャンプーを行っていましたが、出来なくなったので、湯シャンをするようになりました。