「おなら」は生理現象なので、出すことは自然の事です。
しかし、人前で出ると恥ずかしいものです。
「おなら」は臭いニオイがしたり、大きな音がするので、誰もが人前では出さないように気を付けていると思います。
そこで今回は「おなら」が出やすくなる食べ物について解説していきます。
おならの原因
胃腸病学者のデヴィッド・ポッパー医師によれば、おならが出るのは「のみ込んだ空気」と「食べた物」によって起るといいます。
おならが出ること自体は普通のことで、不健康というわけではありませんが、あまりに多い場合は、消化器系の疾患も疑われます。
どの食べ物でおならが出やすくなるのかは、人によって異なり、それは腸内細菌の種類が人によって違うからだと考えられています。
おならの量
おならは基本的には無臭で、成分は「窒素・酸素・水素・二酸化炭素・メタン」などです。
1日に200~2000ml程度作られ、成人のおならの平均回数は約7~20回と言われています。
個人差はありますが、以上におならが多い場合は、早食い・食事が原因の可能性があります。
おならの臭い
キャベツ・大根など(アブラナ科の野菜)、玉ねぎ・ニンニク・ネギ・アスパラガスなどには、硫黄化合物が含まれており、臭いの元となりますが、体に害はありません。
しかし、おならの臭いが強い場合、原因は肉・卵などの動物性のたんぱく質を過剰摂取している可能性があります。
動物性のたんぱく質を過剰摂取すると、これを栄養源とする悪玉菌が増え、臭い強いおならを作りだします。
アンモニアや硫化水素を含むため、臭いは強くなります。
うまく消化ができていないためで、体調が悪いと思った方がいいでしょう。
たんぱく質は、体作りに必要な栄養ですが、体の中でもアミノ酸として合成することができます。
必須アミノ酸だけは、体の中で合成することができませんが、普通の食事をすれば、不足することはありません。
おならのニオイが強いと感じる場合は、動物性たんぱく質の量を調節してみるのも検討してみてください。
食物繊維
食物繊維は適度に摂取すれば、便通の調子を整えたり、様々な疾患の発生リスクを下げてくれます。
しかし、多く摂取しすぎると、腸内でガスを発生させたり、逆に便秘を悪化させ、おならの量がおおくなり、臭いがきつくなることがあります。
対策として、食物繊維の摂取量を調節することや、水溶性の食物繊維を摂取することも意識してみてください。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維を多く含む食材には、穀類・野菜・きのこ・豆類・根菜類などです。
水溶性食物繊維を多く含む食材は、海藻類・こんにゃく・大麦などがあります。
野菜
根菜類は食物繊維が豊富な野菜です。
ごぼう・人参・大根・カブ・里芋・レンコン・生姜・じゃがいも・こんにゃくなどがあります。
ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・芽キャベツなどのアブラナ科野菜も、食物繊維を豊富に含んでいます。
食物繊維は消化されずに大腸まで到達し、消化管に生息している常在菌のエサになります。
その代謝における副産物が、ガスとなるのです。
豆類
豆類も、おならの原因になります。
「ニュートリショナル・ジャーナル」に掲載された情報で、ナッツ・エンドウ豆など、ほとんどのマメ科植物は、食物繊維が豊富で、人間が消化しずらい糖分を含んでいると分かっています。
きのこ
きのこは食物繊維が豊富な食材で、中でも椎茸・ほんしめじ・まいたけ・えのきは特に豊富に含まれています。
オーツ麦・海藻・こんにゃく
全粒穀物(精白していない穀物)・オーツ麦・大麦は水溶性食物繊維が豊富です。
海藻やこんにゃくも同じく、水溶性食物繊維が豊富なので、多く摂取すると、おならの原因となります。
果物
果物に含まれる食物繊維と豊富な水分により、お腹が張ることがあります。
「国際機能性消化管疾患財団」によれば、果物のなかでおならの原因になりやすいのは、「りんご・桃・レーズン・バナナ・なし」などがあると報告されています。
果物は、消化吸収が早い食品なので、お腹のお掃除に適し食材です。
乳製品
乳製品を摂取すると、人によってはおならが大量に出る場合があります。
その理由は、乳製品に含まれる、乳糖が分解が関係しており、人によっては牛乳を飲むと、ガスが大量発生したり、下痢(便秘)を起こすします。
乳糖不耐症は、牛乳に含まれる、乳糖を分解する酵素の活性化が低下しているために起きる症状です。
大人になると、その酵素が低下する人もいますが、中には、先天性に酵素が欠損している人も存在します。
牛乳でお腹を壊しやすい人は、ヨーグルト・チーズなら、問題なく食べれる可能性があります。
これらは、すでに発酵により、乳糖の一部が分解されており、さらに、乳酸菌には乳糖の分解を助ける機能もあるため、消化吸収しやすくなります。
炭酸水
炭酸飲料を飲むと、おならが発生しやすくなります。
炭酸が体内に取り込まれると、二酸化炭素と水に分解されます。
そのため空気と混じりやすくなる可能性が高くなり、ガスの発生する機会も多くなるために、おならが増えるといわれています。
おなら対策
おならを減らすためには、ゆっくり食べて、食事と一緒に空気を飲み込まないようにしたり、食材の摂取の仕方を気を付ける必要があります。
それでも、気になる場合は、お腹の張りを改善する錠剤を飲んでみてください。
「ガスピタン」なら、水なしで飲めて、お中に溜まったガスだまりを改善してくれます。
消泡剤がガスだまりの膜を薄くし、ガスを腸で吸収したり、排出されやすくなります。
さらに、過剰なガスの発生を抑え、お腹の調子を整える乳酸菌を増やし、腸内環境を改善させます。