大根を切ると【おなら】のニオイがする原因は辛み?防ぐ方法?

大根を切って時間が経つと、おならのニオイがすると感じたことはありませんか?

私は夕飯の焼き魚に、大根おろしをそえるために、作って冷蔵庫に入れていました。

主人が帰宅したため、夕飯の準備で、冷蔵庫を開けると、「ぷ~ん」おならのようなニオイが漂います…

(;´・ω・)

主人に「今おならした?」と何度か言ってしまったことがあります。

今回は大根のニオイの原因と防ぐ方法、大根に含まれる栄養素などもご紹介していきます。

大根のニオイの元は?

ニオイの成分

大根のニオイの元となっているモノは、大根の辛みが原因となります。

辛みの成分はイソチオシアネート芥子油)です。

この物質は、元々大根の中には含まれていません。

大根に含まれるグルコシノレート(辛子油配糖体)という成分が、大根の中の酵素と反応して、イソチオシアネートが作られるのです。

大根を切ったり、すりつぶすことで、細胞が壊れ化学反応を起こし、イソチオシアネートが作られます。

ニオイさらに詳しく

大根の辛み成分、ニオイ成分を調べると、違う言葉で説明されているモノもあったので、さらに詳しく調べました。

※ 大根の辛み成分イソチオシアネートの主成分ラファサチンで、分解されるとグルコラファサチンになります。

グルコラファサチンは、大根の主要グルコシノレートです。

※ ダイコンの辛み成分(イソチオシアネート)が、塩漬けして、分解されると、メチルメルカプタンなどの揮発性硫化物となることで発生すると考えられています。

大根のニオイ・辛みを防ぐ方法

大根の下の方を使わない

大根の下の方(葉のある方とは逆)は、辛みが強くなるため、ニオイも強くなります。

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出典 ウェザーニュース

大根のニオイ成分(辛み成分)は、植物の通導組織に集中しているとの考えれています。

通導組織とは、植物が水や栄養を取込み全体に送る、管のことです。

出典 神戸大学 森資源学研究室

大根は下の方がしぼんでいるため、通導組織が集中しています。

そのため、辛みが強くなるのです。

また、大根の細胞が壊れることで、ニオイが発生するので、大根の下の方は、なるべく細かく切らない方がいいでしょう。

さらに詳しく → 大根の辛さ

皮を厚めにむく

ニオイを防ぐためには、大根の皮を5ミリくらい、厚めに皮をむきます

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出典 ヒゲおやじ野菜作り日記

大根の皮には根っこが残っていますが、根っこから、栄養や水分を吸収しているため、皮の方も辛みが強いと考えられています。

水で洗う

水で洗うと、大根のニオイ成分も、洗い流されるため、ニオイが軽減できます。

下ゆで・温める

大根を煮物などにするときは、「下ゆで」してから料理をしましょう。

「下ゆで」には、米のとぎ汁が特におすすめです。

「下ゆで」した後のお湯にはニオイや、苦みが残っているため、大根だけを使いましょう。

面倒な時は、電子レンジで温め、軽く水で流して使用してください。

さらに詳しく→大根がくさい

時間を置かない

大根おろしでニオイが気になる時は、作ったらすぐに食べるのが一番です。

おろして約5~7分…辛さのピーク

おろして約30分…辛さ半減

時間が経つと、大根の成分が化学反応を起こし、ニオイ成分が揮発し、どんどんニオイが発生します。

ニオイが気になるけど、作ってすぐに食べれない時は、電子レンジで温めれば、ニオイを防げます。

50度になるくらい加熱すれば、ニオイ成分が破壊されます。

電子レンジで、約1分ほど加熱すると、辛みもなくなり、甘い大根おろしになります。

甘い大根を買う

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ヒゲおやじ野菜作り日記

大根の根っこが、一定の範囲でほぼ真っ直ぐだと、甘い大根です。

一方、斜めになったり、バラバラな大根は、辛い大根なので、ニオイも強めになります。

大根はがん予防になる?

大根の辛み成分イソチオシアネートは、様々ながんの抑制効果が数々報告されています。

さらに、キャベツ、白菜、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜も、がんの抑制効果があると研究が進められています。

アブラナ科の野菜

わさび・大根・ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー・白菜・水菜・小松菜・かぶ

アブラナ科の野菜の効果

  • 抗酸化作用
  • がん細胞を自殺させる

抗酸化作用とは、体の酸化を抑えることです。

人は生きるために酸素が必要ですが、酸素を取り込むとドンドン体が酸化します。

呼吸で取り込んだ酸素の一部は、「活性酸素」になります。

「活性酸素」には、メリットとデメリットがあります。

ウイルスや細菌を、体から守るというメリットがある反面、過剰に増えると健康な細胞も攻撃し老化を早めます。

さらに詳しく → 抗酸化とは?

がん細胞の自殺

アポトシス誘導効果があります。

それは、細胞の死に方の一種で、細胞の「自殺プログラムされた死」の事を意味します。

つまり、がん細胞が増えるのを、抑制する効果があるということです。

参 考

イソチオシアネートによるがん予防の可能性 名古屋大学大学院生命農学研究科食品機能化学研究室

イソチオシアネートによるがんの化学予防の可能性 岡山大学農学部

アポトーシス誘導を中心とした化学療法 東京医科大学外科

大根のおろしかた

大根の辛みを味わいなら、細胞を壊す必要があります。

繊維を断ち切るように、おろすのが効果的です。

上の写真のように、大根を立てて、おろし金と平行に、円を描くようにおろします。

皮つきだと、さらに辛みが増す。

大根おろしを使う、5分前におろすのが効果的です。

さらに詳しく → Wikipedia

おすすめの大根おろし

業務用大根おろし

プロ用なので、スムーズに大根をおろすことが出来ます。

手も疲れにくいため、よく大根おろしをする方におすすめです。

大根以外にも、人参・わさび・山芋・りんご・チーズなどのすりおろしにも使えます。

 京セラ おろし器 セラミック

CD-18

トゲトゲしていないため、すり下ろしてもケガする恐れがありません。

食べる直前に、大根おろしを作りたい方におすすめです。

貝印 KAI 調理器セット デリコ

DZ0746

こちらは、大根おろしだけでなく、スライサーも付いているため、色々な料理に使えます。

付属品は全て、1個にまとめれるので、コンパクトに収納できます。

さらに、ふたの部分で、おろしやスライスした野菜を貯めることが出来ます。