【輸血をしてはいけない】の真相-死ぬ?・がんの再発・副作用

「輸血をすると死ぬ」と訴えている人がいます。

実際に輸血で亡くなったと言われている人がいます。

それは昭和天皇です。

昭和天皇は晩年は体調が悪くなり、体がどんどん衰弱していきました。

さらなる病状悪化により、大量に吐血され、輸血が必要な状態になりました。

昭和天皇の回復を願い、大量に輸血を行ないました。

しかし、さらに状態が悪化し、崩御(亡くなる)されてしまいました。

昭和天皇の死因は何なのか?

血液の謎について解説していきます。

輸血の危険性

輸血の一般的な知識としては「A型なら、A型の人から血液を輸血すれば良い。AB型の人はA型とB型、AB型から輸血できる」そう考えている人も多いと思います。

実際に血液は、そんな単純なモノではなく、同じ血液型でも、Rh「-」と「+」があり、輸血の際は血液型と、Rhを合わせて輸血をします。

輸血でなぜ死ぬのか、それは「GVHD」反応により、体に強いダメージを受けるからです。

軽度のGVHD 皮膚の発疹
軽度のGVHD 皮膚の発疹

GVHDとは移植した血液・臓器・骨髄が、移植された体を敵とみなし、体を攻撃する現象です。

移植された体は、血液・臓器・骨髄の元々の居場所ではないため、敵と勘違いし攻撃するのです。

輸血は最も多くの人が行っている、移植です。

昭和天皇の死因は、公には十二指腸乳頭周囲腫瘍腺癌)と発表されましたが、亡くなる直前の様態から「GVHD」だと考えられています。

実際に、昭和天皇が崩御されてから、輸血の「GVHD」への対策が行われるようになっています。

血液への放射線照射

輸血による「GVHD」を防ぐために、平成10年6月19日から放射線照射した血液を、医療機関に供給するようになりました。→詳しくは「日本赤十字社」

放射線照射することによって、免疫細胞となるリンパ球が死んで、血液が移植された体を、攻撃しなくなります。

とても良い事のようですが、疑問を感じませんか?

放射線は危険ではないのか?

血液に放射線を、15グレイ~50グレイ照射しています。

この量は人間が浴びると、死んでしまう放射線量なのです。

 一度に放射線を浴びて起る障害

0.25グレイ以上…リンパ球減少

0.5グレイ…骨髄の造血機能低下

1グレイ…10%が目まい・嘔吐

1.5グレイ…死亡者がでる

5グレイ…50%が死亡

5~7グレイ…90%が死亡

7~10グレイ…ほとんどの人が死亡

15グレイ…中枢神経まで破壊され、全身痙攣などを起こし、5日以内に死亡

さらに詳しく → こちら

 骨髄移植前 放射線治療

骨髄移植の前には、体に大量の放射線照射をします。

その理由は2つです。

がん細胞を殺すため。

患者の血液を作る元となる細胞を、破壊することによって、移植による「GVHD」を最小限に抑えるためです。

骨髄移植は放射線を、3日間の合計で、12グレイ(12,000ミリグレイ)を全身に照射します。

さらに詳しく → 「骨髄移植前の放射線治療

そうすると、患者の体の造血幹細胞(血液の元)が死滅します。

しかし、輸血用の血液は、それ以上の 15グレイ~50グレイを1度に照射 しています。

 JCO臨界事故

JCO臨界事故の事を知っていますか?

1999年、東海村JCO(核燃料を作る施設)で2名の職員が、大量の放射線被ばくしました。

Sさん推定6~10シーベルト被ばくし、2000年4月に亡くなられました。

Oさん推定16~20シーベルト被ばくし83日後に亡くなりました。

亡くなったOさんは、入院当時は元気でした。

しかし、入院して数日後に、Oさんの幹細胞を調べたところ、染色体がバラバラになっていました…

つまり、細胞を作る元となるモノが、壊れていたということです。

入院1か月後には、全身の皮膚が剥がれ落ち、状態悪化し続け、医療チームの懸命な処置のかいなく、亡くなられました。

輸血用の血液は、人間の致死量の放射線を超えた量の 15グレイ~50グレイ照射 されているのです。

これで問題ないのかは、素人でも疑問を感じます。

輸血でガン再発?

輸血をすることで、ガン再発のリスクが上がるとの声もあります。

再発する理由として、死んだ血液を体に入れること、輸血をすることによって、免疫が落ちるからと考えられています。

死んだ細胞は、体にとって異物でしかありません。

また、輸血をすると、免疫が落ちるとうことも、研究結果で分かっています。

輸血した患者と、輸血したことのない患者では、輸血したことのない患者の方がガン再発が少ないとの見解あります。

どのように調べたのかは、医療従事者ではないため、分かりません…

ただし、輸血が必要な患者の方が重症度が高いはずなので、再発も高くなるのではないかと、考えます。

輸血は必要ない説

輸血を必要ないと考える人がいます。

「カントンの犬」という実験を知っていますか?

カントンという学者が、犬を使って血液の代わりとして、希釈海水(血液の濃度に薄めたか海水)が有効だ、ということを証明した実験です。

このことを知っている人は、輸血は必要ないと考えると思いますが、この実験は、100年前以上前に行われたので、情報の管理が、適切に行われていたのかは分かりません。

日本の医療では、患者の様々な障害を未然に防ぐために、輸血を行なっています。

個人的見解ですが、輸血は死んだ細胞を体に入れられていると思います。

しかし、考えなければならない部分もあります。

確かに、細胞は死んでいるかもしれませんが、血液の中には、血球(白血球・赤血球・血小板など)だけでなく、それ以外に水分やミネラルなど、色々な物質が含まれています。

だから、安易に輸血を拒否するのは危険です。

輸血をすることで、体に必要な成分が補えるとは間違いないはずです。

実をいうと私は、輸血を受けたことがあります。

白血病を患い(詳しくは「闘病日記」)、治療のために、放射線治療をし、骨髄移植(さい帯血移植)をしました。

放射線治療により、血液が作られなくなったため、数回輸血をしました。

輸血―陰謀論

このようなことを、唱える人がいます。

輸血をすることによって、病気が作られ、医療業界が儲かる。

赤十字はボランティアの血液を無料で集め、高額な血液製剤として販売する。

私が入院していた際に、「血小板は1回あたり、だいたい10万円」と看護師さんから伺いました。

血液製剤の値段→詳しく

その値段を考えると、血液の闇のビジネスのような気はします。

しかし、血液の保存や、放射線照射にも高いお金がかかっているため、実際には闇ビジネスではないでしょう。

入院中に、輸血をする際は、毎回違う県から届いた血液を輸血していました。

それは、輸血の都度、処理をして、運んでいるからだと思います。

この辺は詳しく調べることが出来なかったので、全て予想になります。

この内容を詳しく知りたい方は、この本でご確認ください。

血液の闇