急激なダイエットをすると、リバウンドする理由が少しづつ分かってきました。
なんと、短期間で痩せると、代謝が大きく落ちて戻らないんです。
急激に痩せるのだから、「筋肉が落ちるのは仕方ない」と考える人もいるかもしれませんが、筋肉だけの問題ではありません。
体全体の代謝が落ちて、戻らないんです。
今回は「急激なダイエットの恐ろしさ」について解説します。
急激なダイエットでリバウンド
アメリカのテレビ局で、「短期間にダイエットする」という内容の番組がありました。
出場者は、カロリー制限と、激しい運動で一気に痩せます。
ところが、出場者のその後はリバウンドし、代謝も低下して、過酷なダイエットが無駄になっていたのです。
安静時代謝量の低下
短期間に大幅に減量すると「安静時代謝量」が低下するということを、アメリカ国立衛生研究所が注意を促しています。
「安静時代謝量」とは、生命を維持するために、日々消費される基準カロリーで、「安静時代謝量」が低下するということは、体全体の消費カロリーが大きく減少することになります。
急激なダイエットは、脂肪も減少しますが、筋肉量も大きく減少します。
筋肉は脂肪よりも多くのカロリーを消費するため、筋肉が多いほど、代謝量は多くなります。
しかし、筋肉を増やしたとしても、急激なダイエットで低下した「安静時代謝量は」アップしないことが分かってきました。
ダイエット中に運動して、筋肉の維持のため努力しても、痩せた後に筋肉を取り戻すために運動しても、「安静時代謝量」は低下したままになるというのです。
筋肉があっても代謝が低い
テレビ番組で、急激なダイエットをした人のダイエットのその後は、「安静時代謝量」が低下したままだったことが分かています。 アメリカ国立衛生研究所の調査
筋肉を維持して、脂肪が減った出場者も、代謝が低下したままだったんです。
さらに、番組出場から6年経っても「安静時代謝量」は元の水準に戻っていませんでした。
体の大きな人は消費するカロリーは多くなりますが、リバウンドして体重が増えても、「安静時代謝量」は低いままでした。
1日の消費カロリーは番組出場前に比べて、平均で約500Kcalも減少したままだったのです。
代謝減少がさらに…
その翌年の調査で、出場者の中で体を動かしている者がリバウンドが少なかったことが分かっています。
しかし、運動している人の方が「安静時代謝量」の落ち込みが大きかったのです。
運動しても、落ちた代謝は取り戻せなかったのです。
出場者が番組のダイエットで食べる量を減らすと、安静時代謝量には急激な低下が見らましたが、これは、飢え死にしないように、身体が消費カロリーを減らすという反応です。
出場者が以前の食生活に戻っても、代謝は下がったままでした。
出場者の多くが運動を続けており、それが代謝が下がったままとなる要因と考えられます。
体を動かす状況に合わせて、1日の総エネルギー消費量を抑制できるように、身体が「安静時代謝量」を抑え込んだと、 アメリカ国立衛生研究所 は推察しました。
まとめ
スタイル維持は大変です。
若い時に過度なダイエットをする人は多いと思いますが、それが中高年になった時に、太る原因になるのかもしれません。