2021.11にアメリカの科学誌「サイエンス・サドバンシス」に、「砂糖について恐ろしい事実」が発表されました。
研究チームは「東京医学総合研究所」
論文で「砂糖によって、精神疾患を発症する可能性」を示したのです。
リスクが高い砂糖…
- ブドウ糖果糖液
- 果糖ブドウ糖液
食品のパッケージには上のように、記載されています。
砂糖や「異性化糖」と呼ばれる糖類で、様々な食品に使われています。
例えば…
- 清涼飲料水
- ドレッシング
- ケチャップ
- アイスクリーム
- 菓子パン
中でも、「清涼飲料水」には、砂糖類が大量に入っいるので、注意が必要です。
現代は、手軽にジュースを飲む機会が多くあります。
常にジュースを、冷蔵庫に入れているご家庭も多く存在しています。
若いうちに発症することが多い「統合失調症・双極性障害(そううつ病)」の患者さんは、1日平均2リットルの清涼飲料水を飲み、約200gの砂糖を摂取している方が多いというのです。
統合失調症…幻覚・監視されているように感じる、言葉が支離滅裂、威力低下、ひきこもるなどの症状
双極性障害…ハイテンションな時と、極端に気持ちが沈んだ状態を繰り返す
砂糖200gとは、大さじでは約22杯です。
この量を普通に、摂取すると考えたら恐ろしい量ですね。
私の知人でも、飲み物はお茶ではなく、ジュースだという人がいました。
水分補給としてその人は飲んでいたため、1日2リットルなら平気で飲んでいるかもしれません。
私自身も、一時期コーラにハマって、毎日飲んでいた時期がありました。
350ml缶でしたが、初めは1本でしたが、次第に増えていき2~3本飲むようになっていました。
普通に砂糖を大さじ22杯摂取することはできませんが、ジュースになると、炭酸・酸味・苦み、さらに喉ごしを良くしているため、感覚がマヒして簡単に摂取できてしまうのが恐ろしい事実です。
統合失調症や双極性障害は、特に若い時から発症します。
思春期から30歳までの患者が70~80%を占めると言われており、発症年齢の平均は男性27歳・女性30歳です。
詳しく→こちら
砂糖の過剰摂取は、子どもだけのリスクではありません。
砂糖がたくさん入った清涼飲料や、塩分・脂質が多いジャンクフードを摂取す続ける人の記憶力や精神コントロールにも関係しているとの研究結果があります。
「海馬」が委縮するのです。
海馬…脳の記憶をつかさどる部分、心的障害なども関係する
日常的に清涼飲料水・ジャンクフードを摂取している人は海馬が委縮し、逆に野菜や魚などの健康的な食事をとっている人は海馬が大きくなったとの結果が、オーストラリアのディーキン大学の調査で分かっています。
つまり、砂糖を大量に摂取し続けると、若い人も中高年も「うつや認知症」のリスクが上がる可能性があるのです。
WHO(世界保健機関)は、砂糖の1日の摂取目安として25g以下としています。
大さじ3杯程度です。
なぜ、砂糖によって、「うつや認知症」のような症状が起こるのか?
ここは持論になってしまいますが、清涼飲料水やジャンクフードを食べると、美味しくて幸福感を覚えたり、脳が興奮します。
そのため、また食べたくなります。
そして、摂取の頻度が多くなればなるほど、常に幸福感や脳が興奮している状態が長くなります。
それは覚せい剤を使用しているような状態と、同じだと思います。
私自身も、毎日コーラを飲んでいた時期がありましたが、その頃は家族とよくケンカしていました。
コーラを自然とやめることは難しく、たまたま、病気で入院したことがきっかけでやめることができました。
今もジュースを飲むことはありますが、毎日飲まないように、常備はしていません。
そして、コーラではなく、100%のフルーツジュースに置き換えました。
こちらも飲み過ぎは良くないと思いますが、コーラよりは依存性が少なく感じます。
しかし、ジュースは簡単に砂糖を摂取できるため、子どもには特別な時しか飲ませるべきではない、と私は思います
砂糖が悪いからといって、「カロリーゼロ」の人口甘味料が入った、ジュースも危険があります。
アメリカの農務省 「FoodData Central」より研究結果が発表されました。
その内容は…
アスパルテームなどの人工甘味料が入った飲料を、日常的に飲んでいる人のほうが、普通の砂糖が入っている飲料を飲んでいる人に比べて、うつ病発症のリスクが高くなるというのです。
これは、人口甘味料がストレスを解消するための物質を、脳に送るのを阻害するからと、考えられています。
手軽に美味しい食べ物・飲み物が手に入る世の中ですが、忙しくても、なるべく自分で料理をしたものを食べるようにしましょう。
バランスの良い食事は大切です。