冬になると、みかんが美味しい季節ですね。
「みかん」を猫の頭にのせて、写真を撮ると、とっても可愛い写真になりますが、実はこれは絶対にやっていはいけない行為なんです❕
それ以外にも、柑橘系の香りやアロマオイルも気を付けなければいけません。
さらに、冬よく使うストーブにも危険があります。
今回は柑橘・灯油が猫に危険な理由について解説します。
猫好きさんは、しっかり情報をチェックしてくださいね。
猫にみかん
みかんの皮には「リモネン」が含まれており、猫の肝臓では分解ができない物質なんです。
皮膚に付くと皮膚炎をおこし、火傷のような症状を起こしてしまうのです。
さらに、リモネンが入った犬用の皮膚用剤を使用して、猫が亡くなったという事例もあります。
猫の皮膚は薄く、人間の皮膚の1/5ほどなので、皮膚に付いた場合も危険です。
そして、猫は起きている時間の半分は毛づくろいをしているので、毛に付いたリモネンを口から摂取することも考えられます。
柑橘系は危険
冬は加湿器を使う、というご家庭も多いと思いますが、猫を飼っているご家庭は、加湿器に入れるアロマオイルには注意が必要です。
猫は「柑橘・シトラス」系のニオイが嫌いで、それだけでなく中毒を起こすこともあります。
柑橘系の香りは人間にとっては、「リフレッシュできたり・嫌なニオイを爽やかに変える」ため、アロマオイルだけでなく、様々な製品に使用されています。
芳香剤・食器用洗剤・シャンプー・虫よけ剤などです。
猫は犬よりもシトラスオイルに対する感受性が高いことが分かっており、犬用のシャンプー(シトラス・柑橘系)を猫に使用してはいけません。
さらに、シトラスオイルは親油性なので、皮膚や口からすぐに吸収されます。
詳しく → 南ヶ丘動物病院
猫・柑橘中毒症状
猫の柑橘の中毒の症状として…
- よだれをダラダラ垂らす
- 筋肉の震え
- 低体温
- 攻撃的になる
- 鳴き続ける
- 麻痺
- 瞳孔が開く
などの症状が出ます。
灯油中毒
猫には柑橘系が危険ですが、他にも危険なものがあります。
冬の暖房器具で、よく使用されるストーブに危険が潜んでいるんです。
ストーブには灯油を入れますが、猫にはとても有害な物質です。(犬も同じ!)
皮膚に付けば皮膚炎を起こし、舐めてしまった場合は下痢・嘔吐などの症状が起こり、最悪の場合死んでしまうこともあります。
さらに、体に灯油が付いてしまって、長時間経過すると、揮発した灯油を吸い続け、舐めてもいないのに呼吸困難などの重い症状を起こすこともあるのです。
ストーブの灯油タンクに、入れる際少しこぼれることもありますが、猫がその場所を通り、手足に付き、毛づくろいの際に舐めるという事故が多発しています。
また、猫が灯油缶に当たり、こぼれるという事件も多いようです。
猫が灯油をなめたり、気化したガスを吸い込んだ場合、すぐに症状が出ないケースもあるので、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
猫を飼ているご家庭は、みかんやその他の柑橘系の食べ物・灯油に注意してくださいね。