炎症のあるニキビができて、困っていませんか?
思春期のお子さんはニキビができやすいく、ただしケアを知らないので大人が教えてあげる必要があります。
間違ったケアをすると、ニキビ跡を作ることにもなりかねません。
また、大人ニキビの場合は、跡ができやすいので大人も正しいケアが必要です。
ニキビ跡ができる原因
ニキビができた時に炎症が起こると、跡が残る可能性があります。
ニキビが治れば、通常は正常な肌に戻りますが、ニキビに炎症が起きると、赤みや色素沈着によってできる茶色の跡、凹み(クレーター)ができることがあります。
ひどい炎症が起こると皮膚の奥までダメージをうけるので、消せないニキビ跡が残ってしまいます。
赤み
ニキビ跡で多くみられるのが、患部後の「赤み」です。
医学的には炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)といいます。
ニキビの炎症によって、毛細血管が新たに作られたり、拡張することによって起こる症状です。
軽度であれば肌のターンオーバー(肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み)によって、徐々に薄れて消えていきます。
赤みのピークは1か月くらいで、早くて2~3か月ほどで赤みが消失していきます。
色素沈着
ニキビ跡の色素沈着の仕組みは、炎症により、サイトカインの生成(低分子のたんぱく質を作られること)が行われ、色素細胞を増加させます。
色素細胞はとはメラニンのことで、これが増えると、「炎症性色素沈着」が起きます。
通常は肌のターンオーバーで、半年~数年かけて色が薄くなっていきますが、炎症でダメージが大きい場合は、跡が残ることもあります。
ビタミンCの内服で、色素沈着の抑制が期待できます。
ビタミンCには、チロシナーゼ阻害や活性酸素の抑制作用があります。
※チロシナーゼ…メラニンの生成には必要な物質で、紫外線を浴びると活性かし、メラニンを作り出す。
重度のニキビ跡の場合は、自然治癒では治らないため、クリニックでの治療が必要となります。
こちらの商品はビタミンCを、1日1000mg補える栄養機能食品です。
朝と夜など、2回に分けてとるのがおすすめです。
クレーター
赤みや色素沈着よりもさらに重度のニキビ跡が、凹みやクレーターです。
炎症が皮膚の真皮にまで達し、真皮を破壊してしまうことが原因で発生します。
他にも、ニキビを爪などで潰すことも、クレーターの原因になります。
クレーター状のニキビ跡は自然治癒では消えないため、クリニックでの治療が必要となります。
ケロイド
炎症が真皮にまで達すると、皮膚の再生能力の異常が起こり、しこり・ケロイド(赤く盛り上がった皮膚)が発生することがあります。
ケロイドの原因は皮膚が傷を修復しようとして、コラーゲンを過剰に作りだすことによるものです。
ニキビ跡のケロイドは、あご下・デコルテ・肩・肩甲骨あたりにできやすく、消すためにはクリニックでの治療が必要になります。
跡ができやすい場所
思春期にできるニキビで、跡ができやすいのは皮脂腺が発達している、こめかみ・おでこ・頬などで発生するニキビです。
大人ニキビはフェイスライン・乾燥した部分に起きます。
大人ニキビは炎症して、赤ニキビを繰り返すことが多く、肌代謝も衰えてきているので、正常な肌に戻るのは難しく、跡が残ることが多くなります。
跡ができやすいニキビとは?
跡が残りやすいニキビは、炎症を起こし赤く腫れ上がった「赤ニキビ」や、赤ニキビがさらに悪化して膿ができている「黄ニキビ」です。
「白ニキビ」や「黒ニキビ」はほとんどの場合はニキビ跡が残らないので、これ以上悪化させないようにケアをしましょう。
他にも、毛穴の奥深くに、膿と血液が溜まった状態の「紫ニキビ」というものもあります。
これは黄ニキビよりもさらに重度のニキビなので、ほぼニキビ跡ができます。
跡を残さない対策
毛穴にアクネ菌が増殖した、赤ニキビは炎症が起きているので、跡が残りやすいニキビです。
炎症が長引くと肌へのダメージがより大きくなってしまうので、早急に炎症を抑える必要があります。
ニキビ跡を作らないためには、早めに皮膚科を受診しましょう。
病院での治療は主に塗り薬を使い、症状が重い場合は内服薬も処方されます。
市販でもニキビ用のクリームが販売されていますが、病院で処方される薬の方が効果が大きいので、一度肌の状態と、治療法の説明を聞いたうえで、自宅で治療を行うことが最もいいやり方です。
日常で気をつけること
ニキビができた時に、跡にならないように気を付けて生活することで、ある程度予防することができます。
- 紫外線対策
- 保湿
- 角質ケア
- 優しい洗顔
- 摩擦や刺激を与えない
上記のようなことを意識して行うようにしましょう。
◉紫外線対対策
紫外線は色素沈着の元となるメラニンの生成を促すだけでなく、ニキビの悪化を進行させます。
日焼け止めを塗り、紫外線対策をしっかり行いましょう。
◉保湿
保湿はしっかり行いましょう。
肌が乾燥していると、バリア機能が低下して、紫外線や外部刺激を受けやすなります。
ニキビの炎症が起きている所が乾燥していると、乾燥のダメージも加わり、回復が遅れる原因となります。
◉角質ケア
角質ケアとは肌表面の不要な、古い角質を取り除くお手入れの事です。
古い角質がたまっていると、肌細胞の生まれ変わりのサイクルが乱れ、ニキビ跡の色素沈着の改善がスムーズにできなくなります。
角質ケアのやり方は、刺激の少ないピーリングジェルで優しく、角質を取る程度に行ってください。
無理に、古い角質を取ろうとすると、肌にダメージを与えることになります。
◉優しい洗顔
ニキビ肌の方は必要以上に、洗顔で皮脂を落とし過ぎている可能性があるので、洗顔の際は洗顔料をしっかり泡立て、優しく洗ってください。
洗いすぎは必要な皮脂まで失い、肌の乾燥を招くので、マメに洗顔するのは控えましょう。
◉摩擦や刺激に注意
肌の摩擦や刺激は、肌バリアを低下させ、乾燥や色素沈着を起こす可能性があります。
洗顔後にタオルで顔を拭く際は、優しく当てるようにして水分を拭き取りましょう。
また、ニキビができても、手で触れたりしないようにしてください。
ニキビ跡対策化粧品
ニキビが跡にならないように、美容皮膚科で推奨されているのは、美白成分が配合された化粧品です。
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの、美白成分が配合されたものが良いとされています。
ビタミンCはメラニン生成を抑制したり、活性酸素を除去し、ニキビの悪化を防ぐ作用や、コラーゲン・エラスチンの生成を助かるは働きがあります。
「ランテルノ ホワイトHQクリーム 」はAmazonや楽天市場で人気の美白ケア商品です。
気になる方は試してみてくださいね。
≪参考文献≫
ニキビ跡について「大森の大木皮膚科」
ニキビ跡をきれいに消す「美容皮膚科タカミクリニック」
大人ニキビにおすすめ「EPark 」