がんの10年生存率は60%【種類・ステージ別】40歳から増

2人に1人はがんになると言われています。

自分には関係ないと思っていても、油断はできません。

今回はガンの10年生存率について、種類・進行別にまとめてみました。

これからお見せするデータは、「国立がん研究センター」が2009年にガンと診断された患者、29万人のデータをもとに、10年後の生存率をまとめたものになります。

10年生存率は60%

2009年にガンと診断された患者29万人の10年後の生存率は、全体では60.2%だったことを「国立がん研究センター」は、発表しています。

前立腺がん

ステージ1…100%

ステージ2…100%

ステージ3…100%

ステージ4…47.6%

患者/全体…100% 

国立がん研究センター 調べ

甲状腺がん

ステージ1…100%

ステージ2…94.5%

ステージ3…99.2%

ステージ4…81.8%

患者/全体…94.9% 

国立がん研究センター 調べ

女性の乳がん

ステージ1…99.0%

ステージ2…90.7%

ステージ3…68.6%

ステージ4…19.4%

患者/全体…87.8%

国立がん研究センター 調べ 

子宮体がん

ステージ1…95.3%

ステージ2…87.4%

ステージ3…69.2%

ステージ4…17.6%

患者/全体…83.0%

国立がん研究センター 調べ 

腎臓がん

ステージ1…90.3%

ステージ2…79.2%

ステージ3…64.8%

ステージ4…10.8%

患者/全体…73.7% 

国立がん研究センター 調べ 

子宮頸がん

ステージ1…93.1%

ステージ2…71.8%

ステージ3…54.4%

ステージ4…20.7%

患者/全体…70.5% 

国立がん研究センター 調べ 

喉頭がん

ステージ1…88.1%

ステージ2…73.4%

ステージ3…59.1%

ステージ4…34.8%

患者/全体…69.3% 

国立がん研究センター 調べ 

大腸がん

ステージ1…92.6%

ステージ2…83.4%

ステージ3…70.1%

ステージ4…12.7%

患者/全体…67.5% 

国立がん研究センター 調べ 

胃がん

ステージ1…91.3%

ステージ2…57.8%

ステージ3…36.6%

ステージ4…6.6%

患者/全体…66.8% 

国立がん研究センター 調べ 

膀胱がん

ステージ1…81.0%

ステージ2…52.7%

ステージ3…36.2%

ステージ4…15.2%

患者/全体…62.4% 

国立がん研究センター 調べ 

卵巣がん

ステージ1…87.7%

ステージ2…61.3%

ステージ3…29.6%

ステージ4…14.1%

患者/全体…53.9% 

国立がん研究センター 調べ 

腎う尿管がん

腎う (腎盂)と尿管は、腎臓で作られた尿が通る管上の臓器で、膀胱に繋がっています。詳しく

ステージ1…76.1%

ステージ2…62.9%

ステージ3…55.6%

ステージ4…9.6%

患者/全体…44.6% 

国立がん研究センター 調べ 

非小細胞肺がん

「非小細胞肺がん」について、説明します。

肺がんは大きく2種類に分けられ、「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分類されます。

小細胞肺がんには、小細胞がんが含まれ、非小細胞肺がんには腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどが含まれます。
出典:中外製薬

詳しくは → こちら

ステージ1…72.0%

ステージ2…35.0%

ステージ3…14.2%

ステージ4…2.2%

患者/全体…35.0%

国立がん研究センター 調べ 

食道がん

ステージ1…66.1%

ステージ2…38.6%

ステージ3…19.1%

ステージ4…7.7%

患者/全体…34.2% 

国立がん研究センター 調べ 

胆のうがん

ステージ1…75.9%

ステージ2…21.2%

ステージ3…5.3%

ステージ4…2.1%

患者/全体…25.2% 

国立がん研究センター 調べ 

肝細胞がん

ステージ1…34.5%

ステージ2…20.0%

ステージ3…9.5%

ステージ4…2.1%

患者/全体…22.8% 

国立がん研究センター 調べ 

肝内胆管がん

肝臓で作られた、消化液を運ぶ管にできるガンを、「肝内胆管がん」といいます。詳しく

ステージ1…40.1%

ステージ2…24.5%

ステージ3…5.4%

ステージ4…0.7%

患者/全体…10.4% 

国立がん研究センター 調べ 

小細胞肺がん

ステージ1…33.8%

ステージ2…18.6%

ステージ3…10.8%

ステージ4…1.8%

患者/全体…8.6% 

国立がん研究センター 調べ 

すい臓がん

ステージ1…35.1%

ステージ2…14.4%

ステージ3…2.7%

ステージ4…1.0%

患者/全体…6.7% 

国立がん研究センター 調べ 

がんのステージとは?

上で、がんのステージ別での生存率について記しましたが、どのようにして決めているのかを解説します。

がんのステージには、0~4までの段階があり、ステージ4が最もがんが進行している状態です。

ステージの判定は、以下の要素を組み合わせて、決定されます。

  • がんの大きさ・広がり
  • リンパ節への転移の有無
  • 他の臓器への転移
出典:免疫療法コンシェルジュ

【男】発生・死亡(種類別)

●がん発生数

出典:日本対がん協会 部位別がん罹患数(2018年)男性

●がん死亡者数

出典:日本対がん協会 主な部位別がん死亡数(2020年)男性

【女】発生・死亡(種類別)

●がん発生数

出典:日本対がん協会 部位別がん罹患数(2018年)女性

●がん死亡者数

出典:日本対がん協会 主な部位別がん死亡数(2020年)女性

がんの発生年齢

がんを発症しやすくなる、年齢や性別には差があります。

若い時はがんのリスクは高くありませんが、年齢とともに、がんになるリスクは高くなるため、あなたや家族のために、定期的な検査は必要です。

もし、がんが見つかっても、早期に発見できれば、長く生きられる可能性は高くなりますが、がんの種類や進行度合いによっては、長期生存率は、低くなってしまいます。

●男性・がん発生年齢(部位別)

男性

出典:大阪読売健康保険組合

男性の場合、40代くらいから、がんの発生が少しづつ増加し、50代からは急激に増加します。

●女性・がん発生年齢(部位別)

女性
出典:大阪読売健康保険組合

女性の場合は、女性特有のがん「子宮頸部がん」が30代が一番多く発生、さらに、「乳がん」30歳から増加し、35歳で急激に増加します。

男女ともに発生の多いがんは、 40代くらいから、がんが少しづつ増加し、50代からは急激しています。