【プロテインは飲むな!】取返しが付かない!腎臓障害

健康・ダイエット・筋力アップのために、プロテインを飲んでいる人も多いでしょう。

近年はプロテインへの注目が過熱しているため、タンパク質が多く含まれた飲み物、プロテインバー・ゼリー・サラダチキンなどの商品がたくさん販売されています。

しかし、栄養の偏りや過度なタンパク質の摂取は健康を悪化させ、取り返しがつかない状態に、体臭が出ている人は特に要注意!

今回は「プロテインの正し知識」について解説していきます。

腎臓病

今、腎臓病は糖尿病以上に増加しています。

患者の数は2,100万人を超えており、2012年の1,330万人から大幅に増加、さらに、2021年時点の人工透析の患者数は33.4万人でした。詳しく

近年はさらに増加しています。

一度「人工透析(血液透析)が必要」になれば、死ぬまでやり続けなければいけません。

一般的に、人工透析は、1回4~5時間、週3回行います。詳しく

プロテインが腎臓を破壊

体作り、健康のためにプロテインを摂取している人も多いですが、腎臓を破壊する原因となっています。

「プロテインを取ることで肌のハリを保つ効果がある」「プロテインでタンパク質を取ることは、効率的で、筋力の低下も抑えられる」そのように考えている人も多いですが、これは間違い!

以前は、ボディービルダーなど一部の人が摂取していたプロテインは、誰でも手軽に手に入るようになってきました。

溶かして飲むパウダータイプ・棒状のバー・ゼリーなど、より手軽に摂取できるようになり、コンビニでも多くの商品が売られて、食事変わりにしている人もいます。

私たちが食事で肉・魚・豆腐などから、摂取できるタンパク質(=プロテイン英語)はわずかです。

国の定めている1日の推奨摂取量は男性60g・女性50gとされていますが、一般の人が必要とするタンパク質は実はとっても少ないので、運動したり、筋トレしたからと言って、あえて補充する必要はないんです。

学生時代学んだ、家庭科の授業を思い出してください。

人間はタンパク質を合成できるんです。

まず、タンパク質を合成(形作っている)しているのがアミノ酸で、一部合成できなもあり、それは必須アミノ酸です。

しかし、必須アミノ酸が不足することはほとんどありません。

厚生労働省のホームページのも記載がありますが、「必須アミノ酸はたんぱく質として、食事から摂らなければなりませんが、通常の食事をしていれば不足することはありません。

そのため、多くの人信じる「プロテイン=健康・美容・筋肉」は、間違いなのです。

ちなみに、病院食(食事制限なし)には、肉や魚が豊富なメニューはありません。

病院には患者の健康のために、管理栄養士がメニューを作成していますが、病院食のメニューを見ると、肉や魚をたくさん摂取しなくても良いということが分かります。

病院食(昼のメニュー)

病院食

  • 筋トレしても、タンパク質を摂取する必要なし
  • タンパク質を摂取しても、筋肉はつくことは無い
  • タンパク質を取り過ぎると、腎臓を悪くする

これが正しい情報です。

特に人工的に作られた、プロテイン食品はお勧めできません。

商品には、「効率的に摂取ができる」ことを謳っていますが、これが腎臓へ悪影響を及ぼしているのです。

さらに、食材からの摂取も取り過ぎることは、同じように健康を害する危険があります。

腎臓は回復しない

腎臓の機能が破壊されると、回復する可能性低く、腎臓病が進行すると、腎不全と言われる状態になります。

急激に腎臓が悪くなる場合と、数カ月~数年かけて悪くなる場合があり、ゆくり腎臓が悪くなった「慢性腎不全の場合は、腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

腎臓機能が低下しても、早期に治療を開始すれば、機能低下を防いだり遅らせることも可能になってきたので、心配な点がある場合は早めに病院を受診してください。

腎臓機能の検査は血液検査だけでもできます。

腎臓病詳しく

タンパク質の過剰

タンパク質は体内で、合成と分解を繰り返しています。

摂取したタンパク質のうち、余ったものは、分解されて窒素となります。

窒素を体の外に排出するためには、肝臓・腎臓の働きが必要です。

体内の分解過程で不要となった窒素はアンモニアに変わりますが、アンモニアは体には有害な物質なので、肝臓で無害な尿素に変換され、腎臓で尿として排出されます。

この時、タンパク質を過剰に摂取してしまうと、多くの窒素を尿に変換する必要があります。

それが、肝臓・腎臓に大きな負担をかけ、内臓疲労を起こす可能性があるのです。

アミノ酸の合成・消費

運動してもしなくても、筋肉(タンパク質)は絶えず作り変えられているので、「筋トレ=タンパク質摂取」は間違いです。

一日にすると、400gのたんぱく質が分解され、400gが新しく作られています。

そして、体の細胞・血液・細胞外液などに約100gのアミノ酸が貯蔵されており、量は保たれています。

◉アミノ酸が作られる過程

  • 筋肉などのたんぱく質の分解で作られる
  • お肉などを食べることでアミノ酸を得る
  • 体の中で合成される

アミノ酸は、私たちの体の中で筋肉などの組織を分解することで作られたり、お肉などを摂取することで、アミノ酸を取込むことができます。

さらに、体の中でも合成することができるのです。

◉アミノ酸の消費

  • 体(皮膚・髪・筋肉・免疫)をに変わる
  • 過剰分は、尿から排泄
  • ぶどう糖や脂肪に変わる

アミノ酸の消費(使われる)は、皮膚や髪、筋肉、免疫などを作り、多すぎた分は尿として排出されます。

また、エネルギーが不足した場合は、アミノ酸がぶどう糖や脂肪に変換されます。

プロテイン不要

タンパク質の取り過ぎで腎臓悪化というのは、腎臓専門医の論文で分かっており、専門医であれば常識です。

腎臓が悪くなればタンパク質を減らした食事が必須となります。

そのため、プロテインなどで大量摂取する行為は大変危険なのです。

ボディービルダー・アスリートのプロテイン摂取についても、「イェール大学で行われた実験で、5カ月間、アスリートに1日のタンパク質を55グラムに制限させたところ、筋力は逆に35%も増加」という結果が出ています。

運動の効率化・筋力アップのためにプロテインを摂取する必要はないのです。

ましてや、一般の人がプロテインやタンパク質を摂取する行為は、危険を伴っています。

美容・筋肉のため?

エネルギー(ぶどう糖)が消費されてしまうと、次に使われるのは筋肉ではありません。

美容・筋肉増強や維持のために、筋肉が消費が過剰になることを心配して、プロテインを摂取している人もいますが、筋肉は最後に消費されるのです。

一般的な体格の人で、エネルギーとなる脂肪を1か月くらい貯め込んでいます。

これを消費してしまったときに、筋肉、タンパク質がエネルギーとして使われるのです。

体を作るたんぱく質は不足することがないように、最期に消費されるようになっているんです。

たんぱく質の役目

≪参考文献≫
 プロテインを飲んではいけない:プレジデントオンライン
 タンパク質の取り過ぎ?:健達ネット
 タンパク質の取り過ぎは危険:グリコ
 透析の知識:善仁会グループ