皆さんは「冬用のスタッドレスタイヤ」と「ノーマルタイヤ(通常のタイヤ)」違いは分かりますか?
冬用タイヤは、冬の雪道に強いのですが、なぜ、雪道に強いのか?
さらに、耐久性や劣化について、ノーマルタイヤとどのような違いがあるのか?
今回は「冬用タイヤ」について詳しく解説していきます。
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冬タイヤとは?
冬用タイヤ、別名スタッドレスタイヤ
冬タイヤは雪が積もったり、凍結した状態でも安全に走行できることを目的としたタイヤです。
冬タイヤの中には、「スタッドレスタイヤ」と別に、「スパイクタイヤ」がありますが、現在は「スタッドレスタイヤ」が一般的です。
スタッドレスタイヤの特徴は?
- ゴムが柔らかく、グリップ力がある
- コンパウンドで摩擦が増す
- 溝で雪をつかんで、強い駆動力
「スタッドレスタイヤ」は普通のタイヤよりも、グリップ力を高めるために、ゴムを柔らかく作られています。
さらに、タイヤにコンパウンドという、小さな粒子を練り込むことで、雪との摩擦を増やし、滑りにくくしています。
そして、「スタッドレスタイヤ」には、深い溝があり、この溝が雪を掴んで固めることで、強い駆動力を維持することができるのです。
雪を掴む機能を「雪柱せん断力」といいます。
もう一つの冬タイヤ「スパイクタイヤ」は、消防自動車・救急自動車などの緊急車両や、雪の多い地域のみ使用することができます。
「スパイクタイヤ」とは、タイヤに金属が撃ち込まれており、まさにスパイクシューズのようなイメージのタイヤです。
雪道・凍結した坂道などでも、安定して走行ができるタイヤですが、雪や氷が無い道路では、スパイク(金属)が道路を削り、粉塵が起るという問題があり、法律で規制されました。
そのため、日本の道路では、「スタッドレスタイヤ」が現在の主流となっています。
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冬タイヤの寿命
タイヤの寿命は、ノーマルタイヤで10年、スタッドレスタイヤは4年です。
※保管状況により、寿命が大きく短くなることもあります。
スタッドレスタイヤは冬の寒さでも、タイヤのゴムが硬くならないように、オイルを多めに配合されているため、柔らかく、ノーマルタイヤよりも道路走行では、摩耗しやすくなります。
劣化が進むと、スタッドレスタイヤの機能を十分発揮することができず、冬道で滑りやすくなる可能性があります。
また、熱にも弱いため、日が当たる所での保管は、劣化を早めます。
冬タイヤの保管方法
冬タイヤを使わない時は、なるべくトレッド面(タイヤが路面と接地する場所)が付かないように保管するのがベストです。
保管場所は、直射日光が当たらず、風通しの良い所で保管しましょう。
タイヤの空気は抜く必要はありません。(適正数値内ならOK)
保管前には洗浄をして、乾かします。
タイヤを洗浄する理由は、冬道は雪を解かすための、融雪剤が道路に巻かれているため、洗浄せずにタイヤを保管すると、ホイールに錆が生じるからです。
また、タイヤにツヤを出す、「タイヤワックス」はタイヤを劣化させるため、保管する際は使用は控えましょう。

タイヤを保管する際は、上の商品のような、タイヤラックを使うケースがほとんどですが、横積みの方が、タイヤの劣化を最小限に抑えることができます。
フレームラックにタイヤのゴムが当たり、タイヤ全体とホイールの重みで、変形する可能性があるからです。

保管は、ケースに入れる必要はありません。
季節によって、湿気が溜まりやすくなるからです。
ただし、保管場所が限られた場所しかなく、日光が当たる場合は、カバーを付けた方がいいでしょう。
中古タイヤ購入の注意
中古のタイヤを購入する際は、製造年月日を確認して購入してください。
ノーマルタイヤの寿命は10年ほどですが、スタッドレスタイヤは4年ほどなので、新品を購入しても、製造から多く時間が経っていれば、長く使用することができないからです。
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