もし、地球が住めなくなった場合、太陽系の惑星で人類が住むことができるような星はあるのでしょうか?
今回は、太陽系の様々な星の特徴を詳しく解説したいと思います。
太陽系の惑星について書かれた文献を参考に記事を作成しましたが、見解が大きく異なる部分が複数存在していました。
宇宙には、まだまだ謎が多いということかもしれません。
なるべく正確な情報をお伝えできるように、JAXAの情報をメインにして、記事をまとめております。
太陽系の惑星
太陽系の惑星の並びは内側から、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の順になっています。
惑星の大きさは小さい順に、水星・火星・金星・地球・天王星・海王星・土星・木星の順になっています。
それでは、一つ一つの惑星の特徴をみてみましょう。
水星
- 太陽からの平均距離:約5800万km
- 地球と太陽の距離と比較:約30%内側
- 直径:約4,879km
- 質量(地球に対して):約2/5
- 公転周期:約88日
- 自転周期:約59日
- 衛星の数:0
水星は太陽に一番近く、最も小さい惑星です。
大きさは地球の2/5しかありません。
太陽から降り注ぐエネルギーは地球の6.7倍もあるため、昼間の赤道では最高430℃に達します。(鉛も溶ける温度)
逆に、夜は-160℃まで冷え込みます。
そして、重力がとても小さいため、水星には温度を和らげる効果がある大気はなく、海もありません。
さらに、公転・自転は地球とは大きく異なります。水星の公転周期は約88日ですが、自転周期は約59日であることが分かっています。
そのため、水星の一日はなんと水星の2年なのです。
金星
- 太陽からの平均距離:約1億820万km
- 地球と太陽の距離と比較:約70%内側
- 直径:約12,104km
- 質量(地球に対して):約0.815倍
- 平均密度:約5.24g/cm³
- 公転周期:224.7日
- 自転周期:243.02日(地球とは反対回り)
- 衛星の数:0
金星は太陽に2番目に近い惑星で、地球の双子とも呼ばれるぐらい大きさや密度も地球に近い惑星です(金星の方が少し小さい)
しかし、環境はとても過酷!
大気の圧力は地球の90倍もあり、その空気の成分は95%以上が二酸化炭素。
ちなみに、地球の二酸化炭素は、約0.03%です。
二酸化炭素は温室効果が高いのですが、金星の表面温度460℃にも達すると言われています。
さらに、金星の特徴的なしま模様を作り出す、雲は濃い硫酸でできています。
ただし、上空ではとても強い風が吹いていため、地表には硫酸は降りてこないようです。
その風速は秒速約100m(時速300km)、地球のジェット気流・新幹線並みの猛烈な風になります。
火星
- 太陽からの距離:約2億3,000万km
- 地球と太陽の距離と比較:約1.5倍
- 直径:約6,729km
- 質量(地球に対して):約1/2
- 表面温度:約-120~+25℃
- 公転周期:687日
- 自転周期:24時間37分
- 衛星の数:2個
火星は地球のすぐ外側を回る天体で、軌道に大きなゆがみがあるため、太陽との距離が2倍近く変わります。
大きさは地球の半分ほどです。
火星には薄い大気があり、大気の主な成分は二酸化炭素です。
火星が赤く見えるのは、地表に酸化鉄を多く含んでいる赤い土があるためです。
かつて水があったと考えられています。
大気が少ないせいで、地球よりもとても寒い。
木星
木星は太陽系で最も大きい星で、地球の約11倍の直径があり、重力は地球の2.3倍にもなると言われています。
巨大ガスの惑星で地面はありません。
主に水素やヘリウムなどで構成されており、メタンやアンモニア、硫化水素なども含まれています。
厚さ3,000kmもあるアンモニアの雲に覆われ、この雲が木星の特徴的なしま模様を作っています。
土星
- 太陽からの距離:約14億2940万km
- 地球と太陽の距離と比較:約10倍
- 直径:約120,5360km
- 質量(地球に対して):約95倍
- 自転周期:10.7時間
- 公転周期:29.5年
- 衛星の数:53個
土星は太陽系で2番目に大きい惑星で、氷でできた大きな環(輪っか)を持っています。
また、多くの衛星を持っています。
木星と同じく、水素が主成分のガスでできている惑星です。
アンモニアの雲に覆われて回転しているためしま模様があります。
地球とよりも直径は9倍ありますが、密度は水の0.7倍で、中心には岩石・鉄・氷でできた核が存在します。
天王星
- 太陽からの距離:28億7,500万km
- 地球と太陽の距離と比較:約20倍
- 直径:約51,118km
- 質量(地球に対して):約15倍
- 自転周期:17.2時間
- 公転周期:84年
- 衛星の数:27個
天王星は自転軸が公転面とほぼ同じ方向で、約90°傾いて自転しています。
環(星の周りにある輪)も90°傾いています。
大気は水素・ヘリウム・メタンが主成分できていて、気温はマイナス200℃ほどです。
雲はアンモニアの氷でできているため、太陽系で最もクサイ惑星と言われています。
地表は氷と岩石でできているので、肉眼では青みがかって見えます。
海王星
- 太陽からの距離:45億440万km
- 地球と太陽の距離と比較:30倍
- 直径:49,528km
- 質量(地球に対して):約15倍
- 自転周期:16.1時間
- 公転周期:165年
- 衛星の数:14
海王星は、天王星と同様に、主に氷からなる惑星です。
太陽から最も遠く、表面の温度はマイナス220度ほど。
表面は水素・ヘリウム・メタンなどのガスの走があり、その下に、水・メタン・アンモニアを含む氷と岩石の層があります。
大気中にあるメタンが赤色を吸収し、青色を散乱する性質をもつために青く見えます。
天王星よりもメタンが濃いため、深い青色に見えます。
海王星のしま模様は時速2,100kmの強風が作り出しています。
移住可能な星はあるのか?
太陽系の惑星で移住可能な星は、今のところ存在しませんが、一番可能性があるのは、最も地球に近い火星です。
しかし、火星は地球よりも太陽との距離が2倍近く変わってきます。
酸素はないと考えられており、大気は主に二酸化炭素ですが、気圧は地球の1%ほどになっています。
重力は地球の1/3ほどで、この重力の差が長期的に地球の生命体に、どのような影響を与えるかは分かっていません。
以前は水があったと言われていますが、今無くなってしまったようです。
さらに、有害物質も多いので、今のところは火星に人類が移住できる可能性は0に近いと言えます。
他の太陽系の惑星も、とても住める環境ではありません。
太陽に近い水星や金星はとても高温の惑星で、逆に天王星や海王星などは太陽から遠いため、とても寒い惑星です。
木星と土星はガスで構成された惑星なので、人間が住める可能性はないでしょう。
宇宙のことがよく分かる本
評価 (85)
※ 評価はAmazonを参考にしています。
知識がない人でも宇宙のことがよく分かる本のご紹介です。
分かりやすい文章で、全て絵付きで解説されています。
雑学
宇宙
スマホ・ネット
お金
自己啓発
お得情報