人は「自分を認めて欲しい」という思いを強く持っています。
自分を良く見せたり、自分の話をすることにがむしゃらになります。
ほとんどの人が「自分を認めて欲しい」と言う気持ちが強いために、人間関係がこじれるのですが、多くの人はそれに気づいていません。
お互いに、自分の話をしようとして…、中には相手の話の途中で、自分の話をかぶせる人もいます。
自分のことを得意げに話して、相手の話は聞いていない、聞いているように見せていても、人は次に「何を話そうか」を考えていることがほとんどです。
お互いに「自分を認めて欲しい」と言う気持ちが前面に出るから、人間関係が上手くいかなくなります。
人間関係を良好にするには、相手の「認めて欲しい」という欲求を満たしてあげれば良いのに、誰もができていないのです。
勝ちをゆずって…、自分は会話の舞台から降りることに徹することができれば、関係がこじれることはありません。
しかし、そう簡単に、自ら舞台を降りれないのが人間です。
全ての人は、自分自身の人生を生きています。
だからこそ「自分が主役でありたい」と思う気持ちを誰もが持っています。
その気持ちを抑え「名わき役」に徹することができれば、全てが上手くいくようになります。
人生が上手くいくためのコツを、私の体験を交えて解説していきます。
名わき役
私の身近に「名わき役」を演じている人がいます。
それは私の義理のお姉さんです。
お姉さんが「名わき役」に徹していることには、最近気が付きました。
実家に嫁いでくれたので、私が実家に帰るといつも、私の話を聞いてくれます。
お姉さんは本当に話を聞くのが上手な人です。
結婚当初は慣れない場所に住んで、子どもも生まれて大変だったと思いますが、お姉さんは私の話だけでなく、子どもたち、家族みんなの話を聞いています。
家族みんなの話を、絶対に否定することなく、真剣に聞いてくれるんです。
私は周りの人から、よくお姉さんのことを褒められるのですが、自分のことのように嬉しく思っています。
お姉さんのことをみんなが褒めるのは、家の外でも話を真剣に聞いているからだと思います。
お姉さんは話を聞く力もすごいのですが、「名わき役」だけでなく、「名アシスタント」としても周りを支えてくれています。
「自分を主役」にしていないお姉さんは、誰からも信頼され、多くの人の心の支えになっているのです。
以前お姉さんに、子育てについて聞いたことがあります。
「子どもの話を聞く、受け止める。子どもが健やかに育つために、サポートする」と、子どもが生まれる時に決めていたそうです。
お姉さんは子どもたちに、いつも「名わき役」「名アシスタント」として接することで、自然とみんなに同じように接することができているのかもしれません。
子どもとゲーム
小学生の甥っ子、姪っ子たちとカードゲームをして遊んだ日のことをお話します。
私は大人げなく、子ども相手に本気になり、何度も私が勝ってしまいました。
最初のうちは子どもたちも「もう一回!」と言って、勝負を挑んできましたが、段々とやる気をなくし「別のゲームしようよ」と言い出しました。
私が主役となってしまい、子どもたちをわき役にしてしまったことで、子どものやる気、向上心を損なったことを後になって気づきました。
これは大人の社会でも同じだと思います。
勝っている時、自分が主役となった時はとても楽しい。
自己の肯定感、承認欲求が満たされ幸せな気持ちになります。
しかし、幸せな気持ちに浸っているのは自分だけ。
自分が主役になると、周りの人はわき役になってしまうのです。
負けた人には「楽しくない、一緒にいても面白くない」そう思わせることになります。
子どもは素直だから「嫌」と、はっきりと知らせてくれますが、大人の場合は「嫌」を表に出す人は少ないので、自分が気づかないうちに人が離れているかもしれません。
会話を横取りしない
女性どうしの会話は、お互いに好きなことを話して、相手の話はあまり聞いていないと言われます。
A「今日のお昼に初めて行ったお店で、大盛りの料理がでてきたの!それでお腹いっぱいになっちゃった」
B「私もこの間の休みに行ったお店で、見たことないくらい、大きなオムライス食べたよ」
女性は相手の話を聞きながら、次に何を話そうかと考えています。
Aの「大盛り」と言う言葉から、Bが「オムライス(連想して自分体験)」の話をするのは、話題をすり替えていることになります。
女性どしの会話では、話題がコロコロ変わるのは日常茶飯事ではないでしょうか?
それでも、女性どうしの会話は成り立ちます。
女性は男性よりも、相手の気持ちを理解しようとする能力が高い。
話を聞いていなくても、お互いに話を半分づつになるように会話ができるので、お互いに満足することができます。
男性は女性よりも気持ちを理解したり、変化を察知する能力が劣るため、女性の話を聞くのは苦手です。
話をしている途中で、別の話題をかぶせてきたり、「だから?でっ?」と話を遮ることがよくあります。
一般的には女性は話を聞いていないのに会話ができる、男性は話を聞くのが苦手、遮ることが多くありますが、これは性別は関係なく、誰でもやっている可能性があります。
会話を横取りしたとしても、相手が不快にならなければ問題ないかもしれません。
しかし、関係が深いほど、会話を横取りすると関係性が悪くなります。
夫婦、親子の仲が上手くいかないのは、お互いに会話を泥棒しているからかもしれません。
会話するときは「名わき役」に徹して、話し手を気持ち 良く盛り上げることができれば、話し手は喜んで、自分に心を開いてくれるでしょう。
友達にはできるのに、深い仲ほど「名わき役」になれない人は多くいます。
夫婦、親子の関係を対等に考えてしまっているからなのかもしれません。
深い仲ほど、相手をたて「名わき役」・「アシスタント」に徹することができれば、家庭円満になれます。
そして、日ごろから「勝ちをゆずる」ことができれば、家庭、会社でも頼られる人になることに成れることでしょう。
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