【人を納得させる技】理解力のない人・頑固な人を動かす

会社や組織に属すると、何かしらのもめごとや不満が発生します。

もし、自分が会社や部署の責任者・社長だとして、問題をどうやって解決しますか?

「現場の意見を聞き入れる」という考え方もありますが、それでは、会社にとってどんどん悪い方向に進んでしまいます。

会社で起る不満の多くは、「休みを増やしてほしい」「給料を増やしてほしい」「人を増やして、仕事量を減らしてほしい」などです。

しかし、この要望を全て聞き入れると、会社にとって不利益となります。

みんなに休みを増やせば、その分、仕事量が増すことになります。

給料を増やせば、会社の利益が減少してしまうので、人を減らしたり、仕事量を増す必要がでてきます。

人を増やしたり、仕事量を減らすと、会社の利益が減るため、給料を減らさなければいけない状態になるでしょう。

どれを実行しても、結局は会社も従業員も損する結果になるのです。

では、どうやって、組織の中で不満を減らすことができるのでしょうか?

実はとっても簡単!

大事なことは、「解決」ではなく、「納得」させることなんです。

会社の方針(会社の中の班・グループ・○○課・○○部署)に理解できない人達は、その問題を無くして欲しいのではなく、「気持ちに寄り添って欲しい」だけなんです。

例えば、社長や偉い人が現場に来て、1人1人に声をかけたり、たまには現場を訪れて、その時に少しでも、一緒に作業をすれば、それだけで不満は解消されます。

人は他人に自分の事を理解されたい、共感して欲しいという気持ちを持っています。

だから、話を聞いて「そうだねー、大変だよねー、忙しいよねー」と相手を否定せず、相槌(あいづち)を打つだけで、その人の気持ちをスッキリさせることができるんです。

また、少しでも時間を作って、現場の人と同じ作業をすれば、親近感がわくので、「意外と良い人だなー」と思てくれるようになります。

これは、仕事だけでなく、家庭でも同じことです。

奥さんがいつも不満ばかり言っているなら、「お茶碗洗うね」と、たまに声をかけるだけで、喧嘩がなくなります。

相手の話を聞いてあげるだけで、不満を取り除くことができるのです。

言い方が悪くなりますが、相手を気遣うフリをするだけでも、人は納得してくれるのです。