最近テレビでよく見かけるのですが、「冷蔵庫のドアポケットに牛乳や卵を入れてはいけない」という内容。
これは間違えています!
今回は間違えている理由を、解説していきたいと思います。
テレビでよく言われる内容
・ドアポケットは開け閉めするため14℃にも、温度が上がる
・牛乳や卵は、温度変化の少ないドアポケット以外のスペースに収納する
これらは、多くが間違えています。
冷蔵庫のドアを開閉することで、その時は一瞬冷蔵庫内の温度は上がりますが、冷蔵庫内には冷たい空気が多く入っているため、開閉してもすぐに温度は下がります。
さらに、食材そのものは、冷えた状態なので、一瞬温かい空気にさらされたとしても、食材が一瞬にして温度が上がることはありません。
ちなみに、冷蔵庫内の温度は0℃~6℃です。
牛乳や卵が温かい空気に触れたとしても、表面を触って、温もったと感じることはありませんね。
長時間、常温の場所に放置すれば、表面から熱を吸収しますが、牛乳や卵の全体が冷えているため、常温の場所に置いても、少しづつ時間をかけて温もることになります。
そして、今までどこのご家庭も、牛乳や卵を、ドアポケットに置いていましたが、食材が早く悪くなったということはありましたか?
今まで、賞味期限を守って食材を消費すれば、食中毒を起こすこともありませんでした。
さらに、ドアポケットに入れていたからと言って、「食材が美味しくない」ということもありませんでした。
卵の場合は結露によって、痛みが生じるとも言われています。
卵には目に見えない無数の穴が存在しており、結露が生じると、そこで雑菌が繁殖しやすくなり、痛みが生じると言いますが、これも同じで冷蔵庫に入れて置けば温度が低いため、賞味期限内であれば、雑菌が繁殖して、食中毒を起こすことはありません。
冷蔵庫の開発者も、ドアポケットに収納するために、牛乳や卵を入れるスペースを作っています。
それが間違いなら、冷蔵庫の作りがそんな風になるはずがありませんね。
それから、ドアポケットの温度の変化だけでなく、冷蔵庫の冷気の吹き出し口や奥の方は、冷気が貯まりやすいため、食材を置くと一部が凍ることもあります。
ドアポケットの温度変化だけでなく、冷蔵庫内では、温度差が多少あるため、食材に合わせて、収納場所を自分なりに工夫することも大事なことです。
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