私たちの身近には、たくさんの製品に「ゴム」が使われています。
その「ゴム」が使われて製品を、長い間放置していると、気づくとベタベタになっていることがあります。
今回は「ゴム製品」がベタベタになる理由・ベタベタをとる方法について解説していきます。
→ 加水分解の原因
身近なゴム製品
私たちの身の回りに使われるゴム製品には、どんなものがあるのでしょうか?
文房具などは多く使われています。
- 輪ゴム
- 消しゴム
- ボールペンのラバーグリップ(持ち手部分)
- 指サック
他にも、タッパー(保存容器)・水筒のフタ・ゲームのコントローラーなどに「ゴム」が使用されています。
これらの製品は、ある時からベタベタになっていることがあります。
原因は加水分解
「ゴム」がベタベタになる理由は、「加水分解」が起きるためで、「ゴム」と「水」が化学反応し分解が起き、内部からは油分がしみだします。
通常ゴムは水に濡れても、分解されることはありません。
しかし、空気中に含まれる水分を「ゴム」が少しづつ吸収し、水分が排出されない場合に、加水分解が起きるのです。
ベタベタを取る方法
もし、ゴムを使った製品に、加水分解が起き、ベタベタになっていたら、以下のものを使って除去することができます。
- ベビーパウダー
- 消しゴム
- エタノール
- 重曹
- セスキ水
- 塩素系漂白剤
- パーツクリーナー(カー用品)
ベビーパウダー
ベビーパウダーには油分を吸着し、サラサラにする効果があります。
ベタベタになったゴム製品に、ベビーパウダーを塗りこむことで、不快なべたつきを取り除くことができるでしょう。
消しゴム
消しゴムでベタベタした部分をこすって、ベタベタを巻き込んだ消しゴムのカスが、ゴムをキレイにします。
エタノール
カメラ・ゲームのコントローラー・パソコン周辺機器などの精密機械に使われるゴムがベタベタになった場合は、エタノールが効果的です。
精密機器・電気製品には水は使えません。
そのため、アルコール濃度が高いエタノールを使って、ベタベタを拭き取れば、中に水分が浸み込むことはありません。
ふき取る際は、電気機器の電源はコンセントを抜いて、換気をして行いましょう。
無水エタノールは、引火の危険があるため、火のそばでは作業はしないでください。
重曹
重曹を水に溶かすとアルカリ性の溶液ができるので、ゴムのベタベタ化合物に効果があります。
水100mlに対して重曹小さじ1の割合の重曹水を作ります。
雑巾に重曹水しみこませ、ゴムの箇所に巻き付けたり、ゴムを重曹水の中に入れます。
つけおきする時間は半日程度です。
時間がたったら水で洗い流し、雑巾で拭きとれば終了です。
セスキ
セスキ水は、重曹よりもアルカリ性が強いので、重曹よりもゴムのベタベタを取ることができます。
ただし、手荒れする可能性があるので、ゴム手袋の使用をおすすめします。
「セスキの激落ちくん」なら、スプレー式なので手軽に使用できます。
ゴムのベタベタだけでなく、キッチン周りの油汚れにも効果が高いので、こちらの商品は特におすすめです。
塩素系漂白剤
台所で使用するキッチンハイターもアルカリ性なので、酸性のゴムのベタベタを取り除く効果があります。
キッチンハイターは原液のまま使うと、ゴムが傷むため、水で薄めて使用してください。
水1L・キッチンハイターをキャップ1杯分を溶かした液に、10分ほど置いて水に流せば完了です。
作業中は、必ず換気を行ってください。
パーツクリーナー
パーツクリーナー(ブレーキパーツクリーナー)は、ホームセンターやカー用品専門店などで販売されていますが、こちらは油汚れを強力に取り除くことができるので、ゴムのベタベタも簡単に落とせます。
本来は、車やバイクなどの部品の洗浄などに使用する商品です。
ゴムのベタベタを防ぐ
ゴムのベタベタ「加水分解」が起らないようにするには、適度に使うことです!
長い間使用しないと、分解が起きるので、シャープペンなどはローテーションで使うといいでしょう。
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