【カメムシ対策】洗濯物に付く・家の中への侵入を防ぐ

カメムシは春から秋にかけてよく見るようになります。

春先の気温が暖かくなり始めたころには、体を温めるために活動を始めます。

そして、秋になると、冬を超えるための準備をしているので、特に活発に動き回ります。

私の住んでいる場所ではカメムシが毎年大量発生するので、春や秋は恐怖の季節です。

不快害虫であるカメムシは洗濯物にくっつくだけでなく、窓上部の隙間やエアコンホースの中から、家の中に入ってくることもあります。

見た目も気持ち悪く、ニオイも放つため、私だけでなく多くの人を悩ませていると思います。

そこで、今回は最強のカメムシ対策をご紹介します!

カメムシの画像

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カメムシの種類・生態

カメムシは私たちの前によく姿を現しますが、幼虫の時はどのような姿をしているのでしょうか?

実はカメムシは蝶のように青虫・サナギには変化することはなく「不完全変態」という形態で成長を遂げるため、幼虫も成虫も見た目は変わりません。

卵から生まれたら、成虫と同じ姿をしていて、成長と共に体が大きくなります。

カメムシの産卵

カメムシは一般的に春から夏にかけて産卵を行います。

一度の産卵で最大100個ほどの卵を産み、春頃から繁殖活動をはじめて、産卵時期は梅雨の前後(5月下旬から8月中旬)になります。

大型のカメムシ類の卵は葉上に、卵塊(ランカイ)と呼ばれる、数十個の卵が集まった“カタマリ”を産み付けますが、家の中に卵を産むこともあるので、産卵時期は注意が必要です。

そして、カメムシは一度見逃してしまうだけで、一気に数が増えてしまうため、増やさないために、その都度駆除する必要があります。

また、カメムシは洗濯物網戸にも産卵することがありますので、小さな粒々が付いている場合はすぐに除去しましょう。

参考 建装工業 ミツモア 岩瀬商会

カメムシの種類別「エサ」

主なカメムシの種類とエサはこちらです。

上記のカメムシの中で洗濯物によくとまる種類は「クサギカメムシ」や「スコットカメムシ」です。

クサギカメムシもスコットカメムシもどちらも茶色のカメムシで、クサギカメムシの方がよりゴツゴツしていて、スコットカメムシの方が少し丸みがあります。

それでは日本全土に幅広く生息するクサギカメムシの生態について、詳しく解説します。

クサギカメムシ(学名: Halyomorpha halys)は、カメムシ科に属する昆虫であり、果樹や農作物の害虫として知られています。

また、室内に侵入することも多く、衛生害虫としても問題とされています。

クサギカメムシ成虫の特徴

クサギカメムシの生活サイクル

カメムシの成虫は冬季に屋内や朽ち木のひびの間枯れ木の樹皮下などに潜り込んで越冬します。

春になると成虫は越冬場所を離れ、周囲の樹木に飛来して交尾し、5月下旬から8月中旬にかけて植物に産卵します。

カメムシの幼虫は6月中旬から見られ、成長して新成虫となるのは8月中・下旬からです。

クサギカメムシの生息域

クサギカメムシは日本のほぼ全土に分布しており、山野や耕作地など様々な環境で見られます。

また、朝鮮半島、中国、台湾など東アジアにも広く分布しています

クサギカメムシの害虫としての影響

クサギカメムシは果樹や農作物の害虫として古くから知られています。広食性のため、多くの植物に被害を与えることがあります。

参考 石川県 ECC Wikipedia

洗濯物にカメムシが付く理由

カメムシは、冬を除いてほぼ1年中見られる昆虫ですが、その中でも最も多く出現するのは秋です。

ただし、春先も要注意です。

秋ほど多くは見られませんが、洗濯物や家屋の壁などによくとまっています。

そして、カメムシは集団行動を好む特徴があり、姿を現す時は数多くのカメムシが現れ、私たちに不快感を与えます。

洗濯物にとまったり、家の中に集団で侵入することもあります。

洗濯物に付きやすいカメムシの種類には「クサギカメムシ」や「スコットカメムシ」で、これらの種類は日本全国で見ることができます。

一般的にカメムシは樹液などの植物をエサにしていますが、なぜか洗濯物にとまることがあります。

そして、カメムシは白や明るい色を好むと言われていますが、私が住む福岡県では茶色のタオルにもよくとまっています。(近隣に松林が多いために毎年大量に発生)

大きくて茶色いカメムシだったので、恐らく「クサギカメムシ」だと思われます。

カメムシは白っぽい色を好んでその場所にいるのではなく、体を温めるため(暑さ回避)や天敵の鳥から身を隠すために、洗濯物に停まっているのではないかと私は考えています。

参考 アース製薬

カメムシを洗濯物に寄せ付けない対策

柔軟剤の香りって、気持ちが良いですよね。

甘い香りが私も大好きで、柔軟剤をたっぷり使って洗濯をしていますが、実はこの柔軟剤カメムシが寄ってくる原因を作っている可能性があります。

主に洗濯物にくっ付くカメムシは「クサギカメムシ」と「スコットカメムシ」と言われますが、これらのカメムシは、果物・野菜・豆類・樹木などをエサとしているようです。

甘い香りは果物の匂いを感じさせる可能性があるため、柔軟剤は虫が好まない香りを選ぶことをおすすめします。

多くの虫は、ミントラベンダーの香りが嫌いと言われていますので、カメムシがよく洗濯物にとまるようなら柔軟剤の香りを変えることも検討してみてください。

洗濯物にとまるカメムシ対策だけでなく、ベランダに寄せ付けないための対策としても活用できると思います。

ミントオイルとハッカ油の違い

カメムシ対策におすすめの柔軟剤

ハミング消臭実感 柔軟剤 リフレッシュグリーン

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レビュー  (779)

※ レビューはAmazonを参考にしています。

ハミングのリフレッシュグリーンの香りの柔軟剤は、さわやかなミント香りが特徴です。

人気がある柔軟剤の多くは甘い香りですが、こちらは甘すぎるのが苦手な方にもおすすめ。

汗のニオイが気になったり、部屋干し臭が気になる方など、虫対策以外で活躍します。

虫よけ効果をうたった柔軟剤ではありませんが、虫が苦手な香りなので、甘い香りよりは虫よけできると思います!

カメムシが家の中に入らないための対策

気づかないうちにカメムシを家の中に入れてしまった場合、家の中で大量発生することもありますので、今すぐできる対策をご紹介します。

洗濯物を叩く

カメムシは洗濯物と一緒に家の中に入ることがありますので、取込む際は布団叩きなどでパタパタ叩いてから部屋の中に入れるようにしましょう。

また、卵を洗濯物に産むこともあるため、小さな粒々が見つかった場合は、粘着テープを使って取り除き、潰してから捨ててください。

ドレンホースキャップをする

バルサン エアコン防虫キャップ

レビュー  (3,552)

※ レビューはAmazonを参考にしています。

エアコンのドレンホースからカメムシが侵入することがありますので、防虫キャップを設置して侵入を防ぎましょう。

カメムシと同じく不快害虫のゴキブリも、ドレンホースから侵入することがあるので設置は絶対にしてください。

ただし、取り付けには注意が必要

エアコンのドレンホースは、内部から発生したホコリも排出しているため、エアコンを使用する時期は定期的に外して中にゴミが溜まていないかチェックして掃除をしてください。

つまりが生じた場合、水の排出ができなくなりエアコンから水漏れが発生します!

夏場クーラーを使う時期はキャップを2週間おきに外して、中につまりがないかを確認してください。

カメムシを寄せ付けない「防虫・忌避剤」

虫こないアース 虫よけスプレー

レビュー  (2,340)

※ レビューはAmazonを参考にしています。

カメムシは網戸や窓の上部の隙間からも侵入することがあります。

カメムシの侵入を防ぐのにおススメの商品が「虫来ないアース 網戸窓ガラス用」

カメムシ退治「殺虫スプレー」

凍らすジェット冷凍殺虫 殺虫スプレー

凍らすジェット冷凍殺虫 殺虫スプレー [300mL]

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カメムシを退治するのに最も役立つのが「冷却殺虫スプレー」です!

洗濯物にとまっているカメムシには、普通の殺虫剤を吹きかけることはできませんが、「冷却殺虫スプレー」なら、洗濯物を汚すことなく駆除できます。

アースの「凍らすジェット」なら害になる成分が含まれないので、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも使用できます。

ニオイもべた付きもありません。

私は実際に、カメムシに冷却殺虫スプレーを使いました。

スプレーするとコロッと逝くのでなく、ゆっくりと逝きます。

カメムシ対策「オニヤンマ」

登山家たちの知恵から広まった「オニヤンマ」は、虫除け対策として人気があります

オニヤンマは小さな虫をエサとしているため、迷惑害虫が寄り付きにくくなるという情報があります。

私はベランダに2つ設置しましたがカメムシには効果がありませんでした。

オニヤンマでは効果が無かったため、カメムシの天敵である「小鳥の模型」の設置も試しましたが、それもカメムシには効果はありませんでした。

実際にオニヤンマをベランダに設置した時の写真

家の中のカメムシの捕まえ方

家の中に入ってしまったカメムシを捕まえるには、「虫取り網」や「カメムシホイホイ」を使ってください。

作り方と使い方を紹介します!

虫取り網を常備

虫取り網

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※ レビューはAmazonを参考にしています。

虫取り網は家に1つ持つことをおすすめします。

私はカメムシを何度もこれで捕まえました!

といっても、実は見るのもダメなほどカメムシが嫌いなので、捕獲した後は人に頼んで外に出してもらいました(汗)

もしも自分で処理をする場合は、網の中にカメムシを捕獲したら、先ほど紹介した「冷却殺虫スプレー」を上から吹き付けると駆除できます。

外に出すときは、下じきを網の隙間に挟み込んで、カメムシを網とクリアファイルの間に入れて外に出してください。

虫嫌いの人は絶対に伸縮式の虫取り網を持っていた方がいいです。

収納はコンパクトなのでスペースはとりません。

ちなみに、紹介している虫取り網の柄は65~140cmで、長さもあるので虫に近づかなくても捕獲できます。

私の家ではゴキブリが出た時にも虫取り網を使用しました。

Gは動きが早いので素手で捕まえることができませんが、網があると捕まえれます!

夏の間は100円均一ダイソーでも「伸縮式の虫取り網」が販売されています。

カメムシホイホイの作り方「ペットボトル」

※ LEDライトは、スマホの光でもOK

この方法なら、カメムシに近づかなくても捕獲することが可能です。

カメムシは「光に集まる」「下に逃げる」習性があり、これを利用したのが「光を利用したカメムシホイホイ」です。

光を使わなくても、カメムシの下に「ホイホイ」を持っていくだけでも捕獲することができます。

捕獲した際に、しっかり駆除したい場合は台所用の中性洗剤を中に入れておくと、そのまま逝ってくれます。

外に逃がした場合は、どんどん増えるのでなるべく駆除をおすすめします。

参考 東海テレビ くらしのマーケット

カメムシの殺し方

専用の殺虫スプレーを使うと効果的ですが、部屋の中を汚しくない人は冷却殺虫スプレーの使用をおすすめします。

こちらは、有害な物質を含まず、ベタベタも残らないので安心して使うことができます。

外にいるカメムシには、ゴキブリ用の殺虫剤でも殺すことは可能です。

家にあるもので手軽にカメムシを駆除したい場合は、台所の中性洗剤を使ってください。

カメムシだけでなく多くの虫は、洗剤を体につけられると呼吸ができなくなるので、息絶えます。

カメムシの臭い取り方

カメムシの臭いをパクチーのようだと表現されることもありますが、あの独特の臭いが嫌いな人も多いでしょう。

カメムシの成虫は、中脚と後脚の間にある臭腺開口部から悪臭を放ち、その臭いの成分は、ヘキセナールやデセナール等のアルデヒド類

これらの物質は水に溶けやすいものと、油に溶けやすいものが混在しています。

もし臭いが付いた場合は、先に食器用洗剤で洗い、その後で石けんで洗うと臭いが取れるようです。

参考 アース製薬

カメムシは車の中にも侵入してくる

昨年秋に、私は恐い思いをしました。

なんと、自分の車のドアの隙間に、3匹ものカメムシがいたのです!

私が嫌いなクサギカメムシが左右のスライドドアの上部の隙間と、トランクのドアの上にいました。

カメムシは2mm程度の隙間があれば、どこでも侵入できます。

私はあまり車に乗らないので、カメムシにとっては絶好の隠れ家だったのかもしれません。

そして、カメムシは輸出産業にも被害を及ぼしています。

ニュージーランドのオークランド港に入港した日本の自動車運搬船の積み荷の中から大量の「クサギカメムシ」が発見されました。

ニュージーランド政府は日本から運搬された自動車や機械の入国を許可せずに、そのまま国外退去を命じたとの報道がありました。

その影響台数は1万台以上だそうです。

ニュージーランドは、生態系への影響についてかなり厳格にしている農業国。

果物・野菜等を加害するカメムシが自動車や建設機械等を経由して侵入する事で自国の農業を脅かす恐れがあるとして、日本から輸入される自動車、建設機械を運ぶ船舶会社に対して、輸出前にカメムシの駆除処理を施すように義務付けられました。


日本から輸出する船舶会社は、海外で殺虫処理をする方法、国内で加熱処理して駆除する方法、くん煙剤を用いて処理する方法、ピレスロイド系薬剤で噴霧する方法、殺虫プレートなどを吊るす方法など様々な方法を用いて駆除されています。

だだし、自動車の中に潜り込んで出てこないカメムシがいる為、殺虫剤に接触しないカメムシは生き延びる可能性があり、完全な駆除には至っていないのが現状です。

引用:e-life