料理する時に役立つ、フッ素樹脂加工のフライパン。
食材がくっつかなくて、焦げることも少ないのでとっても便利ですよね。
昔は鉄のフライパンしかありませんでしたが、鉄のフライパンは重くて手入れが必要になるため、一般家庭で使うのはとても大変。
その点、フッ素樹脂加工のフライパンは、軽くて使い勝手が良い!
料理も後片付けも楽です。
フッ素樹脂加工のフライパンを、ほとんどの人が使ったことがあると思いますが、なぜ、食材が張り付くことがなく、焦げにくいのでしょうか?
実は水の表面張力が関係しているんです!
今回は、フッ素樹脂加工のフライパンがくっつかない理由について、分かりやすく解説したいと思います。
水の表面張力
水には表面張力があります。
コップにめいいっぱい水を注ぐと、コップのフチよも水が丸く盛り上がります。
こぼれそうで、こぼれない不思議な現象ですね。
葉っぱに水滴を垂らした場合も、コロコロと水は丸まって転がっていきます。
コップの水も、葉っぱの水もどちらも表面張力が働いているからです。
水は分子どうしで引き合う力が強いために、表面張力は強いと言えます。
液体は分子が自由に動くことができます。
しかし、表面積をできるだけ小さくしようとするため、重力などの作用を無視できる場合は、球状(丸い形)になります。
フッ素樹脂加工のフライパン
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とっても軽いフライパン! 重さ570g
フッ素樹脂加工のフライパンは、フッ素樹脂でフライパンの焼き面をコーティングしています。
食材を焼いた時の焦げや食材がくっつくことを防止できるのが特徴です。
ここからが水の表面張力とフライパンの話!
水が固体に接した時に、固体の種類によっては、丸くなろうとする水の表面張力を打ち消すように引っ張られることがあります。
実は固体にも表面張力があるのです。
固体の場合は、界面張力・表面自由エネルギーと呼ばれます。
水のような液体も、フライパンの様な固体も、分子が集まってできおり、分子どうしで引き合う力が働くため、どちらも表面積を小さくしようとする力が働きます。
固体は簡単に形を変えられないため、接している気体や液体などを吸収することで、自身の表面積を小さくしようとするのです。
そのため、表面張力の大きい固体に水を垂らすと、丸まろうとする水の表面張力を打ち消し、引っ張ろうとするため、水は固体の表面に張り付くことになります。
したがって、表面張力の大きい固体は水に濡れやすく、表面張力が小さい固体は引っぱる力が弱いので、水は丸まったままになになり、濡れにくいのです。
ここまで解説すると、なんとなく分かってくるかもしれませんね。
フッ素樹脂は…
そうです。表面張力が弱いのです!
フッ素樹脂の引っ張る力、濡れやすさよりも、水の表面張力の方が大きいため、フッ素樹脂をコーティングしたフライパンの上では、水は丸まった状態になります。
そんなフッ素樹脂加工のフライパンですが、料理をしていたら焦げることもありますよね?
それは、水に何かが溶け込んで、フライパンの表面にペタリと張り付いているからなんです。
フッ素加工樹脂のフライパンは、表面張力の弱いフッ素樹脂を表面に貼っているため、全く焦げない、貼り付かないというわけではなく、焦げにくく、張り付きにくいのです。
タオルの吸水
水の表面張力は身近な物に活用されています。
例えば、タオルで水分を吸収できるのも、水どうしが引っぱり合っているからです。
タオルの一部が濡れると、濡れた部分の水が他の水を引っぱるために、タオルに水が移動する(吸収される)のです。
他にも、オムツやナプキンも同じような仕組みになります。
毛細管現象
水の表面張力の理解を深めるために、さらに解説したいと思います。
「毛細管現象」と言う言葉を聞いたことはありますか?
小学生の時に、理科の実験でやったことがあるかもしれません。
- ビーカーに水を入れる
- 太さの違う管を入れる
- 細い管の方が、水が高く吸い上げられる
水が重力に逆らって、管の中に吸い上げられるのは、表面張力で水の分子どうしが引っぱり合うからです。
管が細ければ細いほど、引っ張りあげられて水は吸い上げられます。
実は管にする材質も重要!
濡れやすい素材でなければ、水は上がっていかないんです。
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万年筆やガラスペンは、毛細管現象を利用した商品です。
「フライパンのフッ素樹脂」・「タオルの吸水する仕組み」・「毛細管現象を利用した万年筆やガラスペン」一見違う仕組みのようですが、全て仕組みはつながるのです。
フッ素樹脂加工・テフロンの違い
「食材がくっつきにくいフライパン」には、色々な種類があります。
- フッ素加工
- テフロン加工
- マーブル加工
- ダイヤモンド加工
上記のような、加工を施されたフライパンが現在販売されています。
色々な商品があるけど、何が違うのでしょうか?
まず、フッ素樹脂とテフロンの違いについて。
実は、呼び方が違うだけ!
「テフロン」はアメリカのデュポン社のフッ素樹脂の登録商標です。
「マーブル」・「ダイヤモンド」加工も同じフッ素樹脂のことですが、耐久性を高めるために、様々な加工を加えることでそのような呼び方が誕生しました。
フッ素樹脂はフライパンにコーティングをするため、耐久性は高くありません。
寿命は1~3年ほどと言われ、少しでも耐久性を高くするため考え出されたのが「マーブル加工」や「ダイヤモンド加工」です。
フッ素樹脂に耐久性を高めるために、他の素材を混ぜて作られているのです。
マーブル…大理石+フッ素樹脂
ダイヤモンド…合成ダイヤモンド+フッ素樹脂
鉄フライパンとの違い
フッ素樹脂加工のフライパンと鉄のフライパンの違いについても解説します!
- 食材が付きにくい
- 焦げにくい
- 軽い
- 安い
- 種類が多い
- 耐久年数が短い
- コーティングが剥がれる
- 高温になると有害
- 長く使える
- 鉄分を吸収できる
- 高火力を使えるので料理がおいしい
- 重い
- 手入れが難しい
- サビや穴が開くこともある
- IHが使えない
- 種類が少ない
- 価格が高い
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サビにくく、初めて鉄のフライパンを使う人におすすめ!
フッ素樹脂の危険性
フッ素樹脂加工のフライパンは、高火力や空焚きはNG!
加熱しすぎた場合人体に有害な物質を発生させるからです。
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)
高加熱でフッ素樹脂が有害物質に分解されます。
毒性の症状としては、喉の痛み、発熱、頭痛など。
空焚き5分ほどで350℃
通常調理時(食材が入っているとき)の器具温度は150~190℃
食用油を熱したときに煙が出始める温度が約200℃ですから、通常の調理温度ではまったく問題はありません。
また、最近のガスコンロやIHクッキングヒーターには過熱防止機能が付いており、250℃を超えると自動的に消火するようになっています。
まとめ
フッ素樹脂のフライパンは食材がくっつきにくい!
その理由は水の表面張力が働いているからです。
フッ素樹脂は表面張力が弱いため、食材がくっつきにくいがあります。
フッ素樹脂加工されたフライパンは、とても便利ですが高火力では有害物質を発生させるため、空焚きには注意が必要です。
高温で料理を楽しみたい場合は、鉄のフライパンを使うのがおすすめ!
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